子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★☆☆ お湯は適温、滑りやすい泉質なので注意
- 設備★★★☆☆ 雰囲気★★☆☆☆ 脱衣所にベビーベッドあり
子連れ家族のための温泉ポイント
さて緑の美人湯として名高い月岡温泉。
4泊5日の東北旅行の最終日は行ったことが無かったことと、温泉街の雰囲気が良さそうという理由でこの温泉地に宿泊することにした(東北じゃなくて新潟だけど)。
しかし月岡温泉は湯遣いがいまいちのところが多いと小耳にはさむ。
熊堂屋というところが評判良かったようだが既に廃業。それ以外だとさかえ館と浪花屋が良さそう。
なお、さかえ館では素泊まり湯治のみ。浪花屋は素泊まりも二食付きもやっていて、私はいっそ浪花屋に泊まろうと主張したが、夫はあっさり浪花屋よりも格安だった月岡ニューホテル冠月に決定してしまった。
そう、冠月はむちゃくちゃ安かった。初日に泊まった岩手の台温泉中嶋旅館も安かったがこちらはまだゴールデンウィーク前の平日だったのに対し、冠月はゴールデンウィーク中(明日は一応飛び石の平日だが)。それにそこそこ大きな温泉街の大型旅館はなんだかんだで強気な値段のところも多い中、二食付きで8千円台・・・何かよくない旅館なんだろうかと心配になるほどだった。
先に結論を言ってしまえば、冠月は思った以上に大型の旅館で、外観と浴室は相当ボロっちい。部屋はおそらく繁忙期の格安販売用の旧館だが決して悪くは無い。そして食事と露天風呂は値段からしたら相当なめっけもんで、最後に庭園は高級旅館でもいけるっていう感じ。
つまり、お金を掛けるところと掛けるのを諦めてしまったところと二極化している。
外観はまあしょうがないとして、浴室だけはもうちょっとメンテナンスした方がいいかも。でもって食事と庭を頑張っているのは素晴らしいので、割り切って泊まるなら結構お勧めだと思う。なんたって安いしね。
部屋や食事やサービスに関しては旅行記「東北+新潟温泉旅行記*GWの東北5泊6日の旅」を読んでいただくとして、早速お風呂の話をすることにする。
先に入った夫が、あまりにも浴室の状態が悪すぎると珍しく文句ばかり言っていたが、実際に行ってみて、ああ、と思った。洗い場のシャワーとか壊れまくり。壁の黒ずみとかもあまりにも汚い。
それらを「美人の湯の硫黄成分のせい」にしても、お客さんは納得しないと思う(実際そういう意味の貼紙をされていた)。
脱衣所や露天風呂は綺麗にしてあるので、浴室だけがあそこまで悲惨なのはどういうわけか。他がよくてもがっかりしちゃうよ。
B級おんぼろ湯治場なら許されるかもだけど、大型ホテルであの庭園やロビーを見た後にあの大浴場は目も当てられない。
お湯については、結局月岡温泉で泊った冠月のお風呂にしか入らなかった夫が後で、「えっ、月岡温泉って緑色だったの? 知らなかった」と最後に言ったあたりにも勿体なさを感じた。
夜に入った時は暗いから判らないのかと思ったけど、翌朝、朝風呂に入ってもお湯の色は全然わからなかった。理由は浴槽の底が真っ黒だったから(壁同様、硫黄で染まったの? 染まる材質なのかな)。
湯口とは別に角の所に岩が積み上げられているが、多分これは昔の湯口。岩がやっぱり黒っぽく染まっている。
痛んだゆで卵+焦げ硫黄臭。油のにおいは月岡温泉で立ち寄りしてきたさかえ館よりずっと薄かった。代わりににゅるりんとする指の間を滑る感触は強い。
露天風呂は屋根があり四方に岩もあって開放感の無い作りだったけど、朝風呂に入ったらちょうど目線のところに赤く染まった紅葉があって(春ですけど)なかなか雰囲気は良かった。
囲まれていても一応露天風呂だから外気に触れるだけで、内湯の籠ったような状態から解放される。
あたたまり度は高く、お湯は少し熱め適温。
あと夜に露天風呂に入ったら、何かが近くで遠吠えしていた。犬っぽくない声だったけど、犬じゃ無かったら怖いや。