今回東北旅行の後半で新潟の、それも今まで何回も行った十日町や上越の山沿いではなく、日本海側を回ると決めた時から、絶対に寄りたいと思っていた温泉が二ヶ所あった。
ひとつは西方の湯で、もう一つは新津温泉。
どちらも温泉好きなら一度は入ってみたいと思うような突き抜けた温泉であり、B級入っていて一般の人はあまり旅行で行くような雰囲気の場所で無いと聞いていた。
特に西方の湯はとてつもなく臭いとか、宗教施設なので怖いとか、もうネガティブ要素満載だ。
当然夫は入らないと言う。どうぞ、一人で入ってきていいよと。
まあそう言うだろうなとは思ってた。
しかしこの西方の湯、ある意味この日のおもしろハイライトだった。入ってきた私の話を聞いて夫は笑い転げて次の行き先のチューリップ畑をすっ飛ばしたほどの。
さて、実はその西方の湯は、ものすごく臭いっていう話と、今は源泉が変わってそんなに臭くなくなった(でもまた少しは臭い?)っていう話を聞いていた。
私はとにかく臭いにおいに弱い。ホントに無理。誰か私の風上でクサヤやキムチを食べたら泣きながらグーパンするレベル。
だから西方の湯に興味はあれど、行くのは本当に怖かった。びびっていた。行ってもあまりの臭さに吐いたらどうしようとか、マジで悩んでいた。
海岸通りを走って、近づくと見えてくる親鸞聖人の巨大な立像。これだけでヤバそうな雰囲気。
なんかカンフー映画に出てきそうな廃寺みたいな門があって、そこが入口かと思ったけど真ん中に三角コーンが置かれて塞がれている。
この門の真正面に立つと門の上から親鸞聖人の首から上だけ突き出していて恐怖を感じる。
奥に別の入口があってそこから入ると、写真などで見覚えのある西方の湯と書かれたコンクリの建物があった。老朽化している。
車が何台か停まっていなかったら、昼間でも入るのをためらいそうだ。