車で南側からしゃくなげ通りにアクセスすると、右手にホテルみゆきの別館入り口があり、左手に契約駐車場がある。
多分ここだろうと駐車場に車を入れたが、駿河屋と判るように札でも出ているかと思えば、月極駐車場の何番と番号のついた区画があるばかり。
その中の何番に停めて良いのかかいもく判らなかったので、駿河屋に電話をしてみた。
すると、穏やかな雰囲気の男性が出て、今からそちらに行きますのでと言う。
私たちは顔を見合わせた。ここじゃないんだろうか?
しばらく待つと黒いコートに長靴姿の背の高い男性が現れた。
「ここじゃなかったんですか?」
「いや、もう一段上の駐車場なんですけど、実は予想外の大雪で、除雪が間に合わなくて」とのこと。彼の先導で決められた場所に車を停めて、時間的にはまだチェックインには早かったのだが、そのまま部屋に入れてもらえることになった。
男性は駿河屋の若旦那で、腰の低いとてもまめな方だった。
雪の積もった遊歩道の階段を下りる時も、滑りそうな場所をあらかじめ教えてくれる。
駿河屋は、旅館でもあるがどちらかと言うと土産物屋の方がメインなのか目立つつくりで、旅館の入り口はおまけのような感じだった。
玄関も旅館の玄関と言うより民宿と一般家庭の中間のようで、そこでスリッパに履き替えるとすぐ目の前に浴室の暖簾が下がっていた。
部屋は2階。
入口は簡単だったが部屋は夏に泊ったゆ宿大蔵よりも広く綺麗だった。
何より和室だけど和風ベッドがあったのが嬉しい。私は布団よりベッドが好きなのでこれだけで評価が上がる。
炬燵もある。
ただこの宿は素泊まりのみなので、食事付きを希望する人には向かない。
うちはたぶん、次にまた草津に来ることがあったらここを優先的に考えるぐらいに気に入った。