四万温泉は四万川に沿った谷あいにあるが、里まで下りてくるといつの間にか道端の雪もわずかに。
空を見上げると雲の切れ間から青空がのぞいている。
昨日もりまた旅館の女将さんが、雪が降らなくても一日太陽が出ていないと言っていたことを思い出した。雲は四万温泉に掛かっていても、平野の方には流れてこない。
沢渡温泉を訪ねたのは2001年の9月だ。
ものすごく昔のことのようだ。
自分の過去の旅行記をめくってみると、なんと古い方から2番目の時(榛名湖日記その1)に沢渡温泉共同浴場が登場している。
この頃はまだ子連れ温泉ガイド地熱愛好会のサイト自体完成しておらず、仮オープンという名目でスイスの旅行記「アルプスは今日もお天気」に間借りしている状態だった。
その後も榛名湖を根拠地として周辺の温泉をいろいろ回ったが、どういうわけか沢渡温泉にはあれ以来足を踏み入れていなかった。
四万温泉にはこんなにしょっちゅう来ているのに。
沢渡温泉は四万温泉の隣の谷に位置する四万より小規模な温泉地というイメージ。
四万温泉、川原湯温泉などと並んで草津の仕上げ湯としても知られている。
隣の谷なのだから雪の様子など四万とさして変わらないだろうと思っていたのだが、まるでこちらには雪は無かった。
谷の奥への分け入り具合が四万より浅いからかもしれない。
温泉街は普通の住宅地の続きのように現れ、坂の途中に共同浴場が見えて、しかし車を停める場所は無いのでそのまま坂を下まで下った。