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◆紅葉の湯田中渋温泉郷 湯けぶりウォーク◆1-6


6.うどんか蕎麦か

 お昼にはまだ早かったが、あまりにもお腹が空いていたのでどこか食事をとれるところを探そう。
 しかし川沿いに湯田中温泉を抜けるまで走ってみたが何にもない。特に湯田中駅前の通りは何かイベントがあるのか大渋滞していて奥まで入る気になれない。
 夜間瀬の交差点まで行って引き返し、渋の温泉街で食べるところを探すことにした。

 安代・渋と書かれた曲がり角で細い道に入ると、すぐ右手に安代館の駐車場があった。
 ちょっとぎょっとするような荒廃ぶり。駐車場の上にもののけでも出そうな木造建築が立っている。これが旅館棟かとヒヤリとしたが、そちらはもう使われていないらしく、宿泊する旅館棟はもう少し先の道向かいにあった。
 こちらは古くてもそれなりで、心底胸をなで下ろした。流石にあの駐車場の上はやばいよ。

 この通りは温泉街のメインストリートらしく、狭く一方通行ながら石畳の連なる道は、小さな旅館や土産物屋を数えるうち、いつの間にか安代温泉から渋温泉に繋がっていたようだ。切れ目も判らぬまま、渋温泉外湯のひとつ綿の湯が見えたことからそうと知った。


湯田中駅前 安代館の駐車場の上に建つ建物
すごく立派なんだけど、既に朽ちかけてる・・・


 通りの途中でやり屋という蕎麦屋を見つけた。
 駐車場もあったのでここに入ることにした。
 パパはざるそば。私は釜揚げうどん。
 本当は信州に来たらうどんより蕎麦が食べたかったが、どうしても釜揚げうどんが食べたいような陽気だったのだ。寒くてがたがた震えていた。

 食べ終わって12時過ぎ。
 泊まる予定の安代館は目と鼻の先。
 パパは行ってみればと言うけれど、あまりにもまだ早すぎるだろう。
 そこで今度は川を渡った先にある、玉村酒造の酒造美術館ギャラリー玉村に行ってみることにした。
 地酒の試飲ができるらしい。こういう施設に酒飲みは弱い。 


上 石畳の続く狭い通り

下 やり屋のざる蕎麦 上 本日のランチはここ、渋温泉の「やり屋そば」

下 やり屋の釜揚げうどん・・・あまりに寒かったので




1-7.酒造美術館ギャラリー玉村へ続く


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