朝ご飯も窓辺で
お天気は今朝もいまひとつ
朝風呂は鹿の湯と決めていたので雲海閣のお風呂には入らなかった。 というよりも、起きられなかったという方が正しいかもしれない。 昨日は1日朝から晩までハードに過ごしていたし、夜中も雷鳴と屋根に当たる雹の音でよく眠れなかったのだ。 朝には空も大人しくなっていたが、それでも太陽は顔を出さなかった。
朝食はパンに昨日のローストビーフを挟んで。 粉末のコーンスープもある。 パパはコーヒー、私は紅茶。 食べ終わったら急いで荷物をまとめてチェックアウト。 昨日は年輩の女将さんの姿しか見なかったので、もしかしてこの宿は女将さんの足腰が立たなくなったら閉めてしまうんじゃないかなどと不届きな話をパパとしていたのだが、今朝は帳場に若旦那の姿も見えた。 にこにこと感じの良い若旦那は、幼稚園のお子さんの分は結構ですよと、三人分の宿泊料しか受け取らなかった。 もともと食事無しの素泊まり。料金は寝具や浴衣の分だけなのだから、年齢に限らず四人分使わせてもらったのにいいんだろうか。 「どうぞお気をつけて」 女将さんと二人並んで玄関で見送ってくれた。 「またきっと泊まりに来ます」 子供たちもここがとても気に入ったと言っているし。 「ぜひいらして下さい。お待ちしています」
玄関脇に停めておいた我が家の車は何故か一晩で、針状の松の枯れ葉だらけになっていた。 落葉樹でもあるまいし、なんでこんなに葉が落ちてきたんだろう。 しばらく考えてようやく判った。
昨夜の雹が松の葉をたたき落としたのだ。
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