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鳴子温泉巡り旅

14.鬼首の湯











 5時を回ったので今日こそは子どもたちを洗いにすぱ鬼首の湯に行くことにした。
 さっきのレストランの向かい。
 私たちは三年前にこのキャンプ場に泊まったときにも一度入っている。

 ぬれた草を踏みながら、子どもたちはぱーっと駆けていってしまった。
 もう暗くなっているから危ないよって言うのにさっぱり聞きやしない。
 建物の入り口には、秋の交通安全週間 SDカード無料入浴と書かれた看板が、何故か横向きに置いてある。そういえば三年前に来たときは、滝の湯にもこの看板があったっけ。
 くららさんがフロントで「SDカード使えるんですか?」と聞いたら、まだ交通安全週間が始まっていないと言われていた。あの看板が45度傾けて置かれていたのはそういうわけだったのか。しかし裏返しにするとか布を掛けるとかしないと紛らわしいと思うのだが。
 なお、2006年の秋の交通安全週間は9月21日から9月30日まで。





 狭い下駄箱で子どもたちの靴を脱がせ、脱衣所に向かう。
 脱衣所入り口のドアが壊れているのかバーの部分を上に持ち上げないと開かない。
 記憶にあるより脱衣所が狭く感じる。
 それにこの時間はキャンプ場宿泊客が多いのか、床があちこちぬれていて、靴下がびしょびしょになったのが不快だった。
 洗い場で子どもたちの髪をがしがし洗わせて、体も全部綺麗にしてお風呂に入れた。
 内湯は木の縁で長方形、露天風呂は岩風呂。ちょうど三年前に来たときと逆だ。周期的に男女を入れ替えている。
 露天風呂に入っていると、先客が次々上がってしまって誰もいなくなった。辺りはもう真っ暗闇で何も見えない。
 くららさんが、あまり特徴のないお湯ねと呟いた。
 そう、鳴子温泉郷だと期待してくるとかなり期待はずれかもしれない。でもキャンプ場の横に気軽に入れる温泉があるというのはそれだけで嬉しい。
 臭いはないがあっさりしてきしつく肌触り。これはこれでいいやと思っている。

 しばらくトレーラー内でゲームばかりしていた子どもたちは、外に出たことでハイになったのか、他に誰もいない露天風呂の岩の上でポケモンのミニ人形を出し、ごっこ遊びに夢中になっていた。
 くららさんはこの温泉がお好みでなかったのか、早々に上がってしまい、脱衣所からその様子をうかがっていた。
 「もうそろそろ上がろうよ」
 「やーだ」とレナ。
 「キャンプ場に戻ろうよ」
 「まーだ」とカナ。
 うーん判った。明日も又どこかで続きをさせて上げるから、今日の所はこれで終わりにしようよ。




すぱ鬼首の湯、夕暮れの露天風呂




3-15キャンプ場のハッピーバースデーへ続く


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