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◆◇長崎旅行記◇◆
小浜温泉湯祭りとハウステンボス

27.海上露天風呂 波の湯「茜」と日没






 突き当りで直角に折れる屋台の通りを進むと、国道を渡った正面に、さっき旅館國崎でお勧めされた食堂の湯処味処よしちょうがあるのを確認して、元来た道を戻る。
 大きな丸い夕日が水平線に近づいている。
 今日のもう一つの目的、海に沈む夕日を見ながら露天風呂・・・の時刻だ。

 堤防に添って海沿いの道を戻ると海上露天風呂 波の湯「茜」はすぐだ。
 さっき前を通過した時は気付かなかったが、なんと今日は小浜温泉湯祭りの日だからか、本日無料の張り紙が。
 足湯や屋台の辺りは相当な混雑だったから、当然露天風呂も大混雑していると思った。
 無料とあればなおさらか。お祭りじゃなくても日没にあわせて訪ねてくる人が多い露天風呂だろうに。




まもなく日没・・・波間の露天風呂に行くタイミングだ



 無料の張り紙に甘えて向かいの料金所には寄らずそのままドアを開ける。
 階段が何段か下に続いていて、突き当りを左で男湯で「殿」、右で女湯で「姫」になっていた。
 脱衣所はコンクリの棚に脱衣籠が並んでいる簡素なものだったが、ちょっと腰を掛けるスペースなどは有る。
 脱衣所の一角が四角く切り抜かれ、そこから露天風呂が見えるようになっている。

 脱衣所にはちょうど上がってきたところか子ども連れが二組ほど。
 また露天風呂には数人の先客がいた。

 眺めは素晴らしい。
 本当に海が目の前だ。
 ただ、海に沈む夕日というには語弊があるかもしれない。
 水平線の上に細く長く橘湾の対岸の陸地や丘が見えている。あの幾重かに連なる丘の陰に夕日は落ちそうだ。
 とはいえ本当に景色の良い露天風呂だ。
 ほぼ快晴。ほんのりと風に流された薄雲が浮かぶ夕間暮れの空。それを映す湯面。

 お湯の温度は長湯にもってこいのぬる目。
 あんなに混んでいると思っていたのに入れ替わりですぐにみんなあがってしまい、その後に入ってきた人も長居はしなかった。


露天風呂までのアプローチ







 気がつくと、このロケーションを私たち三人はほしいままにしていた。
 こんなに景色がいいのに。
 あんなにお祭り会場には人がいたのに。
 今日は無料なのに。
 空は晴れ渡っていて、まもなく日没なのに。
 信じられない。

 カナと二人であまりにも混んでいて湯船の前で立って待つ羽目になるとばかり思っていたのにねぇなんて話しながら、のぼせたら出て、涼んだらまた入って、ずっと海の彼方を眺めながらゆっくりと大きな太陽が海と陸と空のちょうど交わる辺りに沈んでいくのを待った。
 今日はあまりにも忙しい一日だったけど、こんなにも贅沢な時間が過ごせるとは。
 小浜温泉いいよ。








1-28小浜名物 小浜ちゃんぽんへ続く


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