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■□■赤倉温泉子連れスキー■□■

9.赤倉温泉共同浴場をたずねて



 パパはさっさとお風呂に行ってしまった。
 自分も宿のお風呂に入っても良かったのだが、急に昨日行かなかった赤倉温泉の共同浴場のことが気になりだした。
 ちょうど廊下で会った和泉屋の女将さんに聞いてみる。
 「地図で赤倉の共同浴場を見つけたんですが、一般の人でも入れますか?」
 「宮下商店とみよしやのところね。えーとね、入れるわよ」
 どうも私が見た地図とは違う共同浴場のようだ。
 「ここの坂を下って、右手にみよしやがあって、左手に宮下商店があるから、宮下商店で入浴券を買うの。夕方五時ぐらいまでだったかしら」
 よし、行ってみよう。

 部屋に戻って地図を見ると、和泉屋の前の坂を下りたところに宮下物産の文字がある。これがきっと女将さんの言っていた宮下商店に違いない。みよしやというのは見あたらないが、行ってみれば判るだろう。
 ちょうどパパがお風呂から戻ってきたので、共同浴場に行ってみると伝えると、「じゃあ一緒に行こうかな」という返事。
 あれ珍しい。


どことなく寂れた赤倉温泉街


 みよしやはすぐに判った。
 角の食事処だ。
 ところが地図には明記されていた宮下物産が判らない。
 みよしやの向かいにあるはずだが、それらしい看板も無い。
 みよしやの向かいには、薬局兼コンビニ、土産物屋、食事処・・・。
 あのコンビニが怪しい。昔は宮下物産という名前だったってことは無いだろうか。

 階段を降りて半地下のようになっているコンビニに入ると、奥さんが一人で店番をしていた。
 「あのう、この辺りの宮下商店と言うところで共同浴場の入浴券を扱っていると伺ったのですが」
 奥さん思いっきり怪訝そうな顔。
 一発で判ると思ったのが誤りだったか?
 「・・・」
 「和泉屋旅館に泊まっていて、そこで伺ってきたのですが・・・」
 奥さんは溜息をついて、声を潜めて今は入れないのだと教えてくれた。
 「地元の方専用っていうことなんですね?」
 「それも、限られた、ね」
 赤倉温泉の共同浴場を広く開放していたのはこの角の所に地区の事務所があったころの話らしい。もう事務所は無くなって何年も経つのだそうだ。
 「車があるなら今シーズンから新赤倉に共同浴場ができたからそちらに行ったらどうかしら」
 場所を聞くと奥さんは、ゴルフ場の真ん中なのと言って簡単な地図を書いてくれた。



2-10.越後屋とムスタングへ続く


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