赤倉温泉 和泉屋旅館

赤倉温泉の小さな掛け流し旅館

  • 所在地 〒949-2111新潟県妙高市大字赤倉27 TEL:0255-87-2024/FAX:0255-87-2690
  • 泉質 カルシウム・ナトリウム・マグネシウム-硫酸塩・炭酸水素塩温泉(低張性中性高温泉)
  • 設備等 男女別内湯
  • 入浴料 300円(スキーの着替えなどで部屋を使う場合は1,000円から)
  • 日帰り入浴受付時間 午前7時~午後9時(要問い合わせ)
  • ※お気に入りの宿でしたが残念ながら廃業(閉館)したようです
[(2007年3月及び2006年4月のデータ(宿泊利用)]

子連れ家族のための温泉ポイント温泉ランキング

  • 温度★★★☆☆ 泉質★★★★☆   お湯は少し熱め、泉質は特に刺激など無し
  • 設備★★☆☆☆ 雰囲気★★★☆☆  脱衣所の棚がなんとかベビーベッド代わりに

赤倉温泉 和泉屋旅館 体験レポート

赤倉温泉和泉屋旅館の外観 赤倉温泉和泉屋旅館の廊下
赤倉温泉和泉屋旅館の外観と廊下

 上信越道を北上し、長野県から新潟県に入ったところに須弥山の異名を持つ妙高山がそびえている。
 妙高山を囲むようにして立つ山の一つ、赤倉山から引き湯して、江戸時代より栄えた温泉が赤倉温泉だ。
 しかし、開湯した当初あった何軒かの宿のうち、今も営業を続けているのは一軒のみだ。
 その名を和泉屋旅館という。

 赤倉温泉の和泉屋旅館には厳しい歴史がある。
 元々は赤倉温泉で最も古い、格式ある老舗旅館として栄えていた時代もあるのだが、第二次世界大戦で後継者を失ってしまったこと、また火災でだ元々の旅館棟を焼失して仮普請の建物を現在も使っていることなどから、今の姿での営業を続けて行かざるを得なくなっているという。

 確かにどこかレトロで旧式な赤倉の温泉街においても、和泉屋は飛び抜けて地味で慎ましい。
 館内も古く、食事にも垢抜けたところがない。
 けれど、今までに泊まってきた宿の中でも、心に残る宿の一つであったことは確かだ。
 とても居心地の良い宿だと思う。
 それにここのお風呂はお勧めできる。
 私たちはまたここに泊まりに来たいと思っている。

赤倉温泉和泉屋旅館の男湯 赤倉温泉和泉屋旅館の女湯
赤倉温泉和泉屋旅館の楕円形の男湯とひょうたん型の女湯

 男湯と女湯は浴槽の形は違うが大きさはほとんど変わらない。
 お湯はほとんど無色透明ながらごく僅かに白っぽい。
 とても熱く感じるが、入ってしまえばそれほどでもない。
 硫黄臭。それもゆで卵のような柔らかいにおいではなく、火山やマッチを連想させる刺激的な感じ。
 湯の花が底からゆらゆらと舞い上がる。中心が少し黒っぽくて周りの白い羽毛みたいな湯花だ。大きいものは大人の指ぐらいある。
 ぎしぎしとした肌触り。味は甘みのあるゆで卵系。渋みもある。
 決して個性が強いとか濃いとか言わないが、しみじみ良い湯だと思う。
 赤倉温泉は集中管理の共同源泉だが、ここはそれを何も手を加えず黙って流している。
 湯口の周りは鮫肌のようにとげとげに固まっていた。

赤倉温泉和泉屋旅館女湯の湯口
赤倉温泉和泉屋旅館の女湯の湯口

 雪国の春は遅く、もう4月になろうというのに部屋には炬燵が用意されていた。
 窓からは赤倉温泉スキー場のゲレンデが見える。
 到着したとき吹雪いていた雪も、いつの間にか止んだ。
 晴れればきっと真っ青な空を背景に白い妙高山が見えることだろう。
 夕食後にはどこからともなく主のつまびく三味線の音が聞こえてきた。
 静かな館内で、どことなく郷愁を誘う音色だった。

[ 和泉屋旅館の歴史について 参考 ihisakiさんのブログ]

近隣の子連れ遊び場情報

  • 赤倉温泉スキー場(特に銀嶺ゲレンデには初級者コースや遊具などが充実している 赤倉温泉子連れスキーに遊んだ記録有り)
  • 赤倉温泉足湯公園(足湯は無料、冬季休業)
  • 妙高高原ビジターセンター(リンクは新潟県庁サイト内)