8.道の駅オアシスおぶせ
今日の天候は荒れ模様。
午後から夜半に掛けて、低気圧が二つ日本列島を通過することになっている。
長野県を南から北へと移動する間にも空模様はめまぐるしく変わる。
暴風雪が吹き付けたかと思えば、雲の切れ間から青空がのぞいたりする。
ふと後ろを振り返るとレナが寝ていた。
ちょうどいい。
小布施PAはハイウェイオアシスになっていて、高速からも一般道からも入れる道の駅オアシスおぶせが併設されている。
ここに寄っていこう。
カナにレナのことを頼んで車から降りた。
「ここは来たことがあるな・・・タングラムの帰りに寄ったんだっけ?」とパパ。
確かに道の駅に通じる石段に見覚えがあるようだ。
軽く飲み物などを買う。
それから道の駅を出て、手前にあった農産物直売所でリンゴとのびるを買う。
リンゴは安い。四つから五つ入って100円のもある。
車に戻るとレナが目を覚ましていた。
「新潟はもう雪が降っているかな」と私。
「新潟って?」
「今日、泊まるところのこと」
「?」
「・・・もしかして
赤倉温泉は長野県だと思っているとか?」
「長野県じゃないの?」
「長野県じゃないよ、新潟県だよ」
何だかこのところ新潟に縁がある。
一昨年まではどういうわけか新潟に行かなかった。
自分たちがよく旅行するエリアを地図で見てみても、ぽっかりと新潟が抜けている。距離的にはそれほど遠くないのに。
それが一年ちょっと前の年末年始に旧松代町(現在は十日町市)の貸民家みらいに出かけてからは、年四回ペース。
前回の旅行も貸民家みらいだったし、今回の赤倉温泉の後、一ヶ月後のゴールデンウィークも新潟を予定している。
以前はちょくちょく群馬に通っていたように、何故か今は新潟に通っている。
新潟といえば温泉もいいし、食べ物も美味しい。何となく、昔からの日本の風景が残っているような気がする。
上信越道が大きく西へ曲がってまもなく長野県と新潟県の県境だ。
野尻湖の手前、長いトンネルが相次ぐ。
auの携帯を見るとアンテナが三本立っている。最近はトンネルの中でも携帯電話が通じるらしい。
トンネルを抜けたらやっぱり雪景色が待っていた。
妙高高原ICで一般道に降りて、妙高杉ノ原、池ノ平とスキー場の表示を過ぎて赤倉温泉方面へ左折する。