3.やっぱり今日は宝川温泉
パパは既に朝から飲んだくれているので、がっちゃんの車にうちの家族は乗せてもらうことにした。
車三台で
宝川温泉に向かう。
途中、宝台樹スキー場やパラグライダーのコースが見えた。
宝川温泉の駐車場は混んでいた。
大人1,500円、小学生以上1,000円という高額料金にもめげず、日本最大級の混浴露天風呂は大繁盛していた。
既に時間はお昼近かったので、どの露天風呂にも入浴客が鈴なり。
ここは四つ、巨大な露天風呂があり、そのうち三つは混浴、一つが女性専用になる。
広さは全部で450畳。それが利根川の支流、宝川の両岸にほとんど丸見えの状態で並んでいる。
もうとにかく有名どころ。
泉質がどうの、混浴がどうの言わずここまで来たらみんなで入るしかないだろう、そんな露天風呂。
前回来たとき(
今度こそ紅葉の温泉を探せ 榛名湖日記7参照)は、摩訶の湯と般若の湯にしか入っていない。この二つは脱衣所を挟んで隣り合っているので移動も簡単なのだが、少し離れた女性専用の摩耶の湯と川向こうの子宝の湯は外気温が低かったことやギャラリーが多かったことから行くのをやめてしまった。
今回は全部、入れるだろうか。
昨日キャンプ場に泊まって、みんな体を洗ったり洗髪したりしていない。
受付で聞いてみたら、カランやシャワーがあるのは内湯だけだというので、まずは内湯に行ってみることにした。
前回は直接露天風呂方面へ向かったから、建物の中に入るのは初めてだ。入り口に人相の悪いぺこちゃんが立っている。
人の流れに乗って二階に上がると、階段の左手に休憩室。
あれ?内湯はどこだろう。
とりあえず休憩室にだださんとパパが上がり込む。
「洗うんなら行ってくれば? 自分はここで待ってるから。あがったらみんなで露天風呂の方に行こう」
・・・それって、パパは洗わないつもりかい・・・。