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がんばれ新潟■雪国のお正月*2006■

5.千年の湯



 子供たちはお風呂に入りたくないと言いだした。
 まあいつものことだ。
 そんなことを言って、気に入るといつまでも出ないくせに。
 とにかく手の平に乗るサイズのポケモンの人形を持たせて車を降りさせた。

 今回も前回同様、千年の湯に近い方ではなく、農産物直売所じろばたの方の駐車場に停めてしまったようだ。
 通路に屋根があるから難儀はしないが、もっと温泉施設に近い方にも駐車場がある。
 駐車場に停まっている車の屋根にもみんな綿帽子。
 去年は子供たちの絵が貼ってあったスペースは今年は何も貼られていなかった。

 入り口も中もお正月の飾り付け。
 傘立ては満杯、下駄箱は長靴だらけ。
 松之山の鷹の湯もそうだったが、下駄箱自体が雪国仕様で長靴用スペースが異常に多い。
 今日も混んでいそうだ。


こちら側が千年の湯に近い方の駐車場 去年はここに子供たちの絵が貼られていた
お天気がお天気だから、長靴が異常に多い 千年の湯の受付


 千手温泉の浴室は日によって男女交代制。
 内湯が岩の方は露天が木、内湯が木の方は露天が岩になる。
 中に入って内風呂の材質が木であるのを見て、去年の元旦とちょうど今日は逆なんだと嬉しくなった。
 お湯は薄めたコーヒー色。
 松之山のようなずしんと来る重さは無く、ほど良い濃度だ。
 臭いが好き。柑橘の入った華やいだ灯油臭。これも押しつけがましく無い程度に匂う。
 内湯でしばらく温まった後、露天風呂でのんびり過ごすことにした。



5-6.温泉では泳がないでねへ続く


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