7.がさがさ温泉とつるつる温泉
休憩室で子供たちはオレンジジュース。
レナがあまりに出ようとしないので、カナが「ジュースがあるよ」と呼びに来たのだ。
パパも大沢山温泉はいたくお気に召したようで、しきりと良い湯だったと言っていた。
「それにしても凄い美肌湯だったよね。ほら、松之山でがさがさになった手の平がこんなに綺麗になってるよ」
「えっ、やっぱり松之山ってがさがさになる?」とパパ。
「なるよなるよ、前回の旅行から思っていたけど、松之山周辺の濃い塩泉は手とか粉ふき芋みたいに肌がぼろぼろになって白くなって、節に沿ってカッターで切ったみたいにあちこち切れてくる。手触りもがさがさ」
「どおりでなぁ。この前から気になってたんだよ。囲炉裏で炭をいじるせいかなと思ってたんだけど」
「違う違う。みんななるよ。私の手もさっきまでぼろぼろだったもん」
松之山自体は今回
植木屋旅館しか入ってないけど、
竜ヶ窪温泉、
芝峠温泉も松之山系としていっしょくたにすると、三連発でもう肌はすっかり乾燥してがさがさだった。
帰りがけに
大沢山に寄るのは、肌の回復のためにも向いているかもしれない。