4.古いナビはトンネルを知らず
さて帰りによる温泉だが、初日に行きそびれた津南町の田中温泉に行きたいところだがどうだろう。方角的に初日の竜ヶ窪温泉や、前回の行きに通ったルートと同じになってしまうから違う方が良いだろうか。
パパは一ヶ所目は松代から関越道方面へ向かう途中の旅館系。もう一ヶ所は関越道のICから近いセンター系がいいと言った。
2ヶ所OKなの?
やったー。
今日は平日でスキー客の混雑も気にしなくて良いから、えーとね・・・湯沢・・・はいきなりICか。それじゃ一ヶ所で終わっちゃうじゃん。
それに行くとしたら山の湯共同浴場だけど、あっ、火曜日定休日だ。
・・・じゃあねぇ、takayamaさんが一押ししている大沢山温泉幽谷館。
その後のセンター系は、
アクエリア辺りかな。でも入浴料千円は高いかも。
えっ、アクエリアは大沢山に近すぎ?。
確かにね。立て続けにお風呂に入れったって子供たちが嫌がるに決まっている。もう少し離さないと。
「最後のセンター系は群馬でもいいよ。こないだ行き損ねた
湯テルメ谷川にすれば」
うん、そうしよう。じゃ、一ヶ所目は
大沢山温泉で、二ヶ所目は谷川温泉ということで。
カーナビは松之山経由の道を示す。
パパは少しでもくねくねしない方がいいだろうと、十日町経由の道を選ぶ。レナが車酔いするからね。
十日町へ至る道は長いトンネルの連続。前回貸民家に来たとき、yuko_nekoさんたちと
千手温泉に行くのに通った。
十日町経由にリロードさせたカーナビは、今度は信濃川に沿った117号線を素通りして六日町を目指そうとする。
何故に六日町?
そんな遠回りをしなくても十日町から117号線を南西に折れて、真っ直ぐ大沢山へ向かう県道に入ればいいのに。
雪で真っ白の信濃川を渡り、カーナビの指示を無視して117号線を走り、伊達の交差点で県道334号線当間土市停車場線に入る。この道は途中で県道76号線十日町当間塩沢線に合流し、大沢山に至る。
ナビで道の先を確認していたパパが、この先ひどい九十九折りだぞと言い出した。
うっそー。
そんな道、冬季閉鎖に決まってるじゃない。だからナビはこの道を通りたがらなかったんだ。
でも自分が調べた地図にそんな道あったっけ。
「今はト、トンネルがあるみたい」
「ホントか?」
トンネル、無かったら今から引き返すようだよ。かなり遠回りになるよ。
「まあ、このナビ、古いからな」
目の前に大沢山トンネルと書かれたトンネルが見えたとき、心底ホッとした。