9.松之山温泉の食事処すずき
遅い昼食は松之山の温泉街で取ることにした。
松之山温泉とひとくくりにするが、源泉はいくつかあって、それぞれに固まって、または点在するように旅館が建っている。
中心になる松之山温泉街は、前に行った鏡の湯源泉の
凌雲閣の手前になり、町営の
温泉センター鷹の湯をはじめ、鷹の湯源泉の宿が建ち並ぶ。
選んだのは自炊宿みよしやの隣のお食事処寿々木。
入り口のボードには、お刺身定食、とんかつ定食、カツカレー、豚肉生姜焼き定食、蕎麦・・・と脈絡がない。
それに、こんな山の中でお刺身?・・・という不安は杞憂に終わった。
がらがらと引き戸を開けると、入って直ぐ左手に美味しそうな地酒が並んでいる。
お刺身定食と、イワナの甘露煮がついた蕎麦を注文した。
地酒と焼酎の利き酒セットもあったので、地酒の方を注文してみた。四つ並んだグラスはそれぞれ、越の雄町、鮎正宗、〆張鶴純、竹林爽風。
すっきりしたお酒の好きな私としては、越の雄町、〆張鶴
純が美味しかった。鮎正宗は昔から知っているいかにも日本酒という感じの味。竹林爽風は古酒的なこくがありすぎて。
刺身定食がまた大正解。よく考えたらこの辺りから日本海は決して遠くない。松之山で海の幸というのは、あながち間違いでも無いようだ。
うう、アワビが美味しい。
今回頼まなかったが、ここは豚肉も地元産のこだわり食材らしい。美味しいお店が見つかってラッキー。また松之山に来ることはあるはずだから、覚えておこう。