26.万象の湯の水ぷくぷく風呂
中に戻ると常連さんが今日は温度が低すぎると話しかけてくる。
そうは言っても中の大きい浴槽の方のお湯は露天風呂よりは適温。
常連さんによるといつもは内湯も露天ももう少し熱いとのこと。さらに小さい浴槽の水ぷくぷく風呂がお勧めだからあそこで5分じっとしてろと教わる。
水風呂はちょっと気になっていた。
最初は単なる水道水だと思ったが、壁に15~22度の低い温度のお湯で泡が付くと書いた張り紙がある。だから水ぷくぷく風呂と呼ばれているもので、どうもこれも低温の温泉のようだ。
15~22度では入れないかもと思ったが、体感温度的にもう少し温かい。すくなくとも
赤川温泉より温かかった。
5分待たずともすぐに小さな泡がつきはじめる。といってもびっしりというような大量ではないが。
ちょっと冷たい温泉が苦手な私はひんやりした液体に抵抗するように、思わず手足を縮こめて、膝を抱きかかえ硬くなってしまう。
一方、大きい方の浴槽は泡はつくかつかないかぐらい。こちらは一ヶ所下からぶくぶく出ているところがある。
ぶくぶく何かが出ているところを足でさわるとそこだけ砂地。
この砂地から出る泡は天然との張り紙があったが、源泉がそこから出ているわけではなく、ガスだけ??
なお、砂地以外の底は石っぽいが、既に平らじゃないし、ここも露天風呂同様、温泉成分のコーティングで何がなにやらわからない。濁っていて見えないし。
ついでに浴槽廻りの析出物のごてごてぶつぶつ具合もやばい。難破船のフジツボレベル。
万象の湯は
ラムネ温泉館や
御前湯と違ってあまり評判を聞いたことが無かったが、思っていたよりずっと面白いお湯だった。