「そろそろ長湯温泉だよ」と言われて地図を見ていた顔を上げると、もう道の右手に日帰り温泉らしい立派な建物が通り過ぎていくところだった。
ちらりと見えた看板は
万象の湯。
えーと、万象の湯って確か長湯の日帰り温泉のひとつだったよね?
しかし万象を過ぎたあたりに万寿温泉とか長湯とは違う名前の小さな温泉宿が見えて、それから短いトンネルを潜り、あとは道の両側に何もない。
いったい長湯温泉の温泉街はどこに?と思ったら、「道の駅ながゆ温泉」の標識が見えて、ここかなぁ、ここだよねと右に曲がったら、観光案内所があって、その先が長湯温泉の温泉街になっていた。
カーナビには宿泊するガニ湯本舗天風庵を入力していたので、何となく走っているうちに川沿いに出て、川を渡って右に曲がると画像で見ていたガニ湯本舗天風庵に着いた。
本当に立派な建物だ。
といっても宿ではなく共同浴場風。それも有名な温泉地の中心にある大湯にあるような堂々とした造り。
しかしここは共同浴場ではない。
1階が郷土料理の食事処。2階は湯治用の宿泊施設。
共同浴場なのはこのガニ湯本舗天風庵の向かいだ。
正面にさっき渡ってきた芹川が流れているが川の向かいではなく、すぐ目の前の河原。
河原に川の中に向かって突き出すようにカニの形をした特徴的な露天風呂がある。
これが長湯温泉で最も有名な
ガニ湯だ。
無料で誰でも利用できるが、道路からそのまんま見下ろせるようにまるっきり丸見え。
は、入りたいけど・・・本当に入れるかな?
どっちにせよ勝負は夜か。昼間はとても入れなさそう。