33.渋温泉第九湯(結願湯)渋大湯
前に来た時、
渋大湯は金属のにおいがしてオレンジ色だったと思った記憶がある。
しかし浴室に入った途端に迫ってきた金気臭は記憶していたものよりずっと強烈だった。金属をごしごしとこすった時に立ち上るあのにおい。浴室全体に充満している。
流石に日帰り観光客も受け入れているだけあって、浴室の規模は他の外湯よりずっと大きい。
全体的に木でできている大きな浴槽を真ん中で仕切ってあるが、仕切りの板は高さが斜めになっていて、上澄みの一部が行き来できるようにしてある。
当然湯口側が熱く、湯口から遠い方がぬるくなるはずだが、手を入れると両方変わらないくらいに熱く思えた。
観光客と思われる先客が二人でせっせと水を入れている・・・が、いくら入れても熱いので諦めて場所を譲ってくれた。
「ぬるくならないので入ってないけど上がります」
あらら。