白嶺(しらね)の湯は、すずらん通りからちょっと入ったところにある。
だださんが教えてくれたとおり、不二旅館をまず見つけて、隣の通りを入ったらすぐにあった。
あまり凝った造りではないが、その分、地元密着の共同浴場らしさがあるかもしれない。
浴室は変形多角形をしているが、浴槽はシンプルな長方形。
昨日一昨日と入った
千歳の湯のようなコンクリートの浴槽だ。
ここの桶はみんな黄色いケロリン桶。隅っこにきっちり積んである。
お湯ははっきり言ってかなりぬるめ。草津のお湯は熱いなんて先入観があると拍子抜けするくらいだ。
今は寒い季節だし、湯畑から遠ざかれば遠ざかるほど湯の温度は下がるはずだから、そりゃあぬるくもなるというものだろう。
浴室の入り口辺りに湯気抜きの穴が天井を突き抜けて開いていて、覗き込むと上からはらはらと粉雪が落ちてくるのが見えた。