晩秋の草津旅行記

5.草津のアイドルゆもみちゃんを探せ

　草津を離れる前に、みんなでベーグル屋に寄っていこうという話が持ち上がったのだが、時間がないので諦めた。
　時間湯湯治メンバーでそこのベーグルが美味しいと今評判なんだそうだ。次回のお楽しみにしよう。
　大滝乃湯の駐車場でお別れをすることにした。
　次回の草津は2月の連休。
　既に初日に泊まったコンドミニアムを押さえてある。
　「バイバイ」
　「またね」
　晩秋の寒空から薄日が射した。

　帰りがけに立ち寄ったのは草津の入り口にある道の駅　草津運動茶屋公園。
　実はパパは自分の携帯につけるストラップを探していて、ぜひ草津オリジナルのゆもみちゃんストラップがほしいと思っていたのだ。
　ゆもみちゃんって知っているかな。
　草津観光協会のキャラクターで頭にタオル鉢巻き、紺絣の着物に赤いエプロン?という湯もみスタイルで、湯もみ板を手にしている。
　なかなか可愛い草津のマスコット。
　昨日の夕方、湯畑周辺の土産物屋なども覗いてみたが、湯もみりかちゃんなどは売っていても、本家オリジナルのゆもみちゃんグッズは置いていない。パパはぱっちもんではなく、本物がほしいと言う。
　草津に詳しい晶ちゃんにも聞いてみたが、やはりあるとしたら道の駅だろうということになった。
　「確か道の駅の入り口に等身大ゆもみちゃんのボードが立っていたから、きっとあるよね」
　ところが・・・

　「な、なんだこりゃ」
　可愛いゆもみちゃんの代わりに道の駅に立っていたのは、つるんとしたまるはげの、白い丸っこいキャラクターだった。
　もちろんタオル鉢巻きに紺絣の着物、赤いエプロン、そして「くさつ　道の駅」と書かれた湯もみ板は健在だ。
　「ゆ、ゆもみちゃんが、ゆまめちゃんになってしまった～」と、涙声のパパ。

　何がどうしたんだか判らないが、まるでゆもみちゃんが太ってつるっぱげになって、顔だけ肥大したようである。
　草津の新しいキャラクター?
　謎なのだ。

　そして道の駅の中をくまなく探してみたが、残念ながらゆもみちゃんストラップは売っていなかった。
　だって湯もみキティちゃんではダメなのだから。