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晩秋の草津旅行記

2.中和工場-品木ダム水質管理所






 さて、千代の湯の時間湯は9時、11時、14時、17時の一日四回行われている。
 コンドミニアムのチェックアウト時間やら何やらがあってバタバタしていたので、9時と11時の回は諦めた。
 今夜宿泊する旅館に荷物を移せるのはせめても午後になってからだから、それまで子どもたちをどうするかと言った問題もあるし。
 「子どもたちは今日の昼間、どこで遊ばせようか・・・草津熱帯圏とかに連れていくか・・・」とパパ。
 草津熱帯圏は一種の動物園だ。熱帯「園」と字が似ているので間違えやすいが、熱帯「圏」。
 以前、榛名湖に定宿があったころ、日帰りで草津に遊びに来て行ったことがある(今度こそこの紅葉の温泉を探せ 榛名湖日記7参照)。
 「草津熱帯圏かぁ・・・一度行ったことがあるし・・・」
 えーと、今回絶対行ってみたいと思っていた場所があったんだよな。6月の草津旅行の時に見かけて、次こそはと思った場所。どこだっけ。
 「中和工場は?」と、誰かが言った。
 ああそう、それそれ、それだ!!
 「そこ、行ってみたいと思ったの。前回大滝乃湯の駐車場から見えて、子どもたちにも面白そうだと思って」
 「でもせいぜい30分ぐらいしか時間がつぶせないだろ?」とパパ。
 「いや、百年石とか作れるし」
 「それにいろんなフィルムが上映されるから時間つぶしになるよ」
 「あそこの一番の見物はトイレだよね」
 と、だださん、晶ちゃん、えんぴつさんなどが次々と教えてくれる。
 「トイレ? どんなトイレなの?」
 「なんかねー、環境に優しいトイレなんですよ」とえんぴつさん。
 「私はあそこに座るとカブトムシになったような気分になるんだよね」と晶ちゃん。
 ふーん、なんか知らないけど面白そうだ。
 そこで私たち一家は午前中は中和工場に遊びに行き、晶ちゃん、えんぴつさん、消しゴムさんは地蔵の湯の時間湯に行き、だださんは適当に共同浴場など巡って過ごすことになった。


見事な霜柱が・・・うちの子どもたちは霜柱を知らなかった。
私が子供の頃は東京でも冬の朝は霜柱を踏んで学校に通っていたのに。



 チェックアウトを済ませて大滝乃湯の第四駐車場に移動したのが午前10時。
 真っ青な空に中和工場の白いタンクがどーんとそびえている。
 前にこの駐車場に来たとき、湯川に掛けられた橋から何か白い粉のような液体のようなものを散布しているのを見てからずっと気になっていた。
 ここは品木ダム水質管理所。
 大滝乃湯側の入り口には「草津番屋」と書かれている。
 入場は無料で、年末年始以外は無休。
 午前9時から午後4時まで、環境体験アミューズメントと称して「百年石制作小屋」、「からくり映写小屋」、「湯水の謎小屋」、「御触れの小屋」、「歴史の謂れ小屋」、「自然の巡り小屋」などを自由に回ることができる。

品木ダム水質管理所、結構子連れで遊べる場所だった




2-3温泉と排水問題へ続く


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