共同浴場の
地蔵の湯は、前回の草津旅行でも訪ねている。
暗くなりかけた夕方の訪問で、先客の方たちがみなにこやかに挨拶してくれたことが印象に残っている。
あのときの建物は取り壊され、今年になってから建て替えられた。
ぷくぷくと湧いている地蔵源泉の向かいに、木の香りも芳しい湯小屋が新しく建っていた。
今日2度目の時間湯へ行く晶ちゃんとはここで別れ、共同浴場の中に入ってみた。
入り口に靴はひとそろいしか無かったが、中の脱衣棚に持って入る人もいるようで、先客は数人いた。
さらに私たちのすぐ後に、子どもを三人連れたお母さんもやってきた。
脱衣所は独立しておらず、
白旗の湯のように浴槽の周りに脱衣棚があるだけだ。
一番先に目に付いたのはお湯の白さだ。
まるで万座か白骨・・・いや、牛乳みたいに真っ白だ。
地蔵の湯がこんなに白濁しているなんて、いったいどうしちゃったんだろう。
「失礼しまーす」
軽く頭を下げて入らせてもらう。
洗面器でざぶざぶと掛け湯をすると、吃驚するほどぬるい。
全然草津らしからぬ感じだけど、子どもたちと入るにはちょうどいいや。