胃腸の湯は飲めると聞いたが、浴槽に入るお湯は湯面に直接注がれているので、どっから飲むのかと思ったら打たせ湯から飲めた。
じゅわっとするお湯で少し塩味の効いた出汁風味。そこそこ美味しい。
胃腸の湯が熱すぎたので加水していると、しょっちゅう通っているという地元の方が入ってきた。
薄まるのが心配になって水を止めましょうかと聞くと、熱いのは入れないからもっと限界まで水を出していいと言われた。
それで今までおそるおそる捻っていた蛇口を回りきるまで回してみる。
さらにその地元の方は、きず湯の湯の花も桶でじゃんじゃん外に放り出した。
でも湯の花が多すぎて捨てても捨ててもまだまだ浮いてくるのが何だか可笑しい。
さらに三人目のお客さんが来て、その人がどうやって髪を洗えばいいのかと悩んでいたら、その先に来た地元の方が打たせ湯を使うのよとアドバイスしていた。なるほど。
その地元の方曰く、「ここが妙見で一番有名なお湯だから」とのこと。
本当に面白いお湯だった。鹿児島最初のインパクト。
田島本館の浴室から駐車場に戻る途中、カフェ囲炉裏の前でパパが見つけたのは塩ゆでたまご、一個80円。
単なるゆでたまごじゃなくて塩ゆでたまご。殻の外側にたっぷりと塩がくっついている。
面白がってパパはこれを一個買った。
まさかこの時は今日、昼食難民に陥るとは思っていなかった私は自分の分を買わず後で後悔する羽目になった。
田島本館の後は霧島方面へ移動しようと思っていたのだが、妙見石原荘の横を通った時にパパがもう10時を過ぎてるよと言い出した。
えっ、あれ?
そもそも今日、妙見石原荘の立ち寄りを諦めたのは、鹿児島空港から近すぎるから9時過ぎに到着したら早すぎるって話だったよね。
田島本館に寄っている間に10時を過ぎたんだったら・・・
「寄って行っていい?」
「・・いいよ」
やったぁ。