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◆◇レンタルキャンピングカーで北海道◇◆
北海道キャンプ旅行記

1.温泉マニアと呼ばないで






 遠雷がだんだんと近づいてきているような気がした。
 雨の粒が大きくなり、また遠くの空が光った。

 でもまさか
 でもまさか
 この後この雷雨のおかげでとんでもないことになろうとは、その時は知る由もなかったのである・・・。
 いやホントだってば。
 冗談じゃなくって。



六日目 2013年8月27日(火)


 遡って、朝。
 豊平峡温泉のキャンプ場に泊まって何が嬉しいってやっぱり温泉に入り放題なところ。
 夜も営業終了ぎりぎりまで入っていたけど、朝も営業開始時間にはもうさっさと浴室前に来ていた。
 いつもなら早々に撤収準備をするパパも、10時から営業開始ならその時間に朝風呂に入ってから出発しようと言ってくれたし。





 「温泉マニアが気に入るところがどんなところかわかったよ」
 とは、昨日、初めて豊平峡温泉に入った時のパパの弁。
 とかなんかと言っちゃって、自分も随分お気に召したようではないの? そもそも私、温泉マニアじゃないし。

 とにかく浴室は男女日替わり制なので、今日は奥が女湯だ。
 内湯は両方とも同じような浴室があるんだろうと思い込んでいたが、今朝入った方は入り口近くに段差になった少し小さめの浴槽がいくつか並んでいた。
 こちらの浴室の床も昨日入った方と同様、硬い鱗と言うか、ミニパムッカレ状態。
 専務曰く削っても削ってもこんなになっちゃうというあれだ。





 露天風呂は昨日の方より少し小さめに思えた。
 でもこちらはこちらで二つに分かれていて間を橋のように階段を作ってあったり、やはり屋根を掛けて四阿風にしてあるところがあったりして飽きない作りになっている。
 そしてこちらの露天風呂にもお湯の温度を調節するための水車があった。

 驚いたのは朝一番のお湯には油膜のようなマーブル模様が浮いていたこと。泡も浮いている。
 一番風呂と思いながら入った。
 今朝も空は抜けるような快晴で、朝から強い日差しが照りつけていた。

 三人で広い露天風呂を独り占めしていたが、やがてどやどやと合宿で来たような学生らしい集団がおしゃべりしながら入ってきた。
 豊平峡温泉に来たのは初めてなのか、きゃーすごーいと歓声を上げている。
 お湯もいいけどロケーションもいいよね、ここは。
 本当に万人受けする日帰り温泉だと思う。





6-2積丹半島に行きたかったのにへ続く


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