1.温泉マニアと呼ばないで
遠雷がだんだんと近づいてきているような気がした。
雨の粒が大きくなり、また遠くの空が光った。
でもまさか
でもまさか
この後この雷雨のおかげでとんでもないことになろうとは、その時は知る由もなかったのである・・・。
いやホントだってば。
冗談じゃなくって。
遡って、朝。
豊平峡温泉のキャンプ場に泊まって何が嬉しいってやっぱり温泉に入り放題なところ。
夜も営業終了ぎりぎりまで入っていたけど、朝も営業開始時間にはもうさっさと浴室前に来ていた。
いつもなら早々に撤収準備をするパパも、10時から営業開始ならその時間に朝風呂に入ってから出発しようと言ってくれたし。