◆◇レンタルキャンピングカーで北海道◇◆
北海道キャンプ旅行記
4.十勝岳温泉から美瑛の青い池へ
9時前には
凌雲閣を離れた。ようやく入れた真っ茶色のお湯が名残惜しい。
肌からはまだ金属の臭いが立ち上っている気がする。
車を走らせるとまたすぐに雨が降り出した。
少し下ったところで道は昨日登って来た道と美瑛方面へ抜ける道の二手に分かれ、パパは美瑛方面にハンドルを切った。
あれれ? 凌雲閣で日帰り入浴できたら富良野に戻るって言っていなかったっけ?
「やっぱりカナの希望の青い池にも寄ってみる」
ああ、いいよ。異論は無い。私は行かれるなら全部行きたい。
美瑛までの距離はおよそ30キロ。
次に見えてきたのは吹上温泉の看板だった。
「ほらあれだよ、吹上温泉」とパパが駐車場を指差したので、「えっ、吹上温泉にも寄ってくれるの!?」と思わず感激の声を上げたら、「んなわけないだろ。駐車場だよって教えてあげただけ」
「えーっ」
ブーイング、ブーイング。
「だって十勝岳温泉に入ったばっかりじゃん。それに吹上はあの駐車場からしばらく歩くんだろ?」
そうだった。
北の国からのドラマですっかり有名になった吹上露天の湯は駐車場から5分ほど歩かなくては着かないし、着替えるところもない無料混浴露天風呂だから入るなら準備やら覚悟やらいろいろいるんだった。じゃ、だめかぁ。なんか悔しいな。目の前なのに。
吹上温泉の駐車場・・・ホントに駐車場をチラッと見ただけ。行きたかった。
さらにしばらく走ると今度は白金温泉が見えてきた。
もっと小さな温泉地だと思っていたので、山の中からいつに間にか平地に降りてきたようなところに白金の温泉街を見た時には意外に思った。橋の向こうにドイツあたりの建物を模したような宿が何軒か見えた。
白金(プラチナ)とはまた豪勢な名前の温泉地だなと思ったら、本当に名前の由来はプラチナだった。
この辺りからはもうカーブもほとんどない。
逆に美瑛側からアクセスするなら青い池に行くのもそんなに難儀しないのだろう。
道の両側は森で一軒の家も無いが、高低差もそんなになさそう。
青い池は最近急速に有名になった観光地なので、通り過ぎてはいけないと目を皿のようにして前方をにらんでいたが、何のことはない、看板が立っていて駐車場もあった。
というより、その駐車場の巨大さと停まっている大量の車、そして少なくは無い大型観光バスまでいるのに驚かされた。
こ、ここまでお客さんが沢山いるのか!?
青い池の駐車場。ホントはこの右の画像の左側にたぁくさん車が停まっている。