ごちゃっとした小さな売店を隣に置いた帳場は旅館というよりも今でも山小屋という雰囲気を残している。
おやじさんに入浴料を払い、わぁい、やっと入れた憧れの
十勝岳温泉凌雲閣だぁと思いながら浴室へ。
ちょっと肌寒いがお風呂に入ればあったまるだろう。早く早く入りたい。
暖簾を潜り脱衣所に来ると、女湯の入り口に貼紙があった。
「女風呂をご利用のお客様
本日、露天風呂を利用される方は、足場工事を行っていますので山側まで出ない様ご協力お願いします」
なんだなんだと思ったが、時間がまだ朝早かったためか、別に工事の人はいなかった。