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◆◇レンタルキャンピングカーで北海道◇◆
北海道キャンプ旅行記

9.ふらのラテールの日帰り温泉 万華の湯






 道路から見る看板はセンター系日帰り温泉に見えたが、駐車場に入ってみるとふらのラテールの外観はこじゃれたプチホテルに見えた。
 何故か駐車場の一角に赤い屋根の仮店舗みたいな別棟があって、サンタのヒゲという大胆にカットした赤肉メロンの上にソフトクリームを載せた商品を売っているようだ。





 雨が少し小降りになった隙に水たまりを避けながら入り口の屋根の下に移動した。
 中は最初の印象通りだった。
 つまり、ホテルエリアの方は洋風の女の子が喜びそうな作りにしてあるが、温泉エリアの方は気安く入れそうな町のスーパー銭湯風。
 私たちは泊まるわけではないので日帰り温泉の受付の方に入っていった。

 ふらのラテールの万華の湯は、和風大浴場と洋風大浴場が男女日替わりになっている。この日は洋風大浴場が女湯だった。
 入るとまず目につくのが人工水泡で白く見えるミルキーバス。奥の方に大きな浴槽があって、右手にジャグジーバスがある。そして露天風呂に行く出口の傍に縦長の壺湯が二つ並んでいる。

 温泉が入っているのは奥の大きい浴槽とその左にくっついている熱い湯の浴槽、そして露天風呂の三ヵ所だ。
 貝のすまし汁のような僅かに濁りのあるお湯はほんの少し金属の臭いと油の臭いがする。なのにどこか海っぽい。きしつきながらもべとべとする感じがそう思わせるのかもしれない。
 広い北海道の真ん中の富良野で海っぽいお湯に会うというのも不思議な気がする。
 源泉がそのまま浴用に使うにはぬるい41度そこそこなので残念ながら加熱循環消毒の三拍子。一応湯口からは源泉を投入しながら中で循環しているようだ。


町中の日帰り温泉なので子供を遊ばせるスペースとかも充実してるよ



 露天風呂は眺め良し。
 富良野らしい景色と言うのだろうか、ゆるい山に囲まれたのどかな町を見下ろしている光景。絶景というような眺めでは無いが楽しめる。
 岩風呂は浴室を背にして正面を竹垣で組み、特にその中央をマジックミラーにしてお風呂につかりながらも外の景色が見えるようにしてある。
 湯面と接触する岩の表面は温泉成分で茶色く染まっている。
 ちょうどこの頃、雨は上がって町に夕暮れが近づいていた。

 内湯に戻って小さい子供を連れた母親が浴室の左側から出てくるのを見て、何があるのだろうと行ってみた。
 通路の先は暗い小部屋でその部屋いっぱいサイズの浴槽が一つある。
 そして天井はプラネタリウムみたいになっていて、ちかちか点滅していた。これは子供が喜ぶなぁ。
 なお、男湯になっていた和風大浴場の方は洞窟風呂でプラネタリウムは無いもよう。





4-10残照へ続く


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