◆◇レンタルキャンピングカーで北海道◇◆
北海道キャンプ旅行記

7.スイーツめぐり券を求めて帯広へ

　釧路から帯広に向かう道は昨日と逆方向。
　国道38号線は寂れた感じの建物がだんだんまばらになってきたと思うと、いつの間にか海沿いを走っていた。
　薄日が差しているが晴れているとは言い難い。
　今日も昨日も一昨年も、そのずっと前に来た時も、いつも釧路は曇っている。
　北の海に面したこの町は、幹線道路沿いにやたらとパチンコ屋が多すぎる。
　毎日一所懸命働いて、その稼ぎをばかばかしくもパチンコにきゅうきゅうに搾取されている人、多いのかしら。もったいないよね。

　さて、さっきも書いたけど帯広の目的のひとつはスイーツ巡り。
　北海道旅行の企画を立てている時にたまたまテレビで紹介されていたのを見たんだ。
　スイーツめぐり券っていうのを。

　正式には「菓子王国十勝　スイーツめぐり券♪」と言うらしい。
　カナは甘いものが苦手だが、レナは甘いものに目が無い。暇な休日があるとお菓子を作ってくれる。
　そんなレナのために今回の旅行の日程に入れた企画がこれ。
　どんなものかと言うと、マップで規定された店舗を巡り、5枚のクーポン券を各店お勧めの商品と交換するというシステム。
　手軽に甘くて美味しい十勝名物を楽しめる。

　さて、昨日と逆方向に走っているが、昨日は海沿いの道を走ることを優先したが、今日は国道38号線をそのまま進んだので直別から海岸線を外れ、浦幌の中心地を抜ける。
　といっても私は車窓を眺める余裕も無く、地図やスマホの画面とにらめっこしていたのでいつ道の駅うらほろなどを過ぎてしまったのか気づかなかった。通るときにちょっと寄ってみようと思っていたのに。
　何をしていたのかというと、今夜帯広の十勝川河川敷で行われる道新十勝川花火大会の会場がどの辺かとか、近くにキャンピングカーの停められる駐車場はあるのかといった情報を検索していたのだ。

　花火大会は帯広駅から北に2キロ半ぐらい進んだ十勝大橋の袂の河川敷で行われる。
　橋の東側には少し離れて十勝川公園という緑地があるようだが、これが車が停められるような場所であるかもよく判らない。
　とりあえず現地に行ってみるしかないか。
　しかし、帯広まで移動してしまうとまた、一日一湯の温泉に不自由しそうだ。
　「帯広まで行く途中に十勝川温泉の温泉街があるんだけど、寄っていってもいいかな？」