◆◇レンタルキャンピングカーで北海道◇◆
北海道キャンプ旅行記

3.羽田発・新千歳空港行き最終便

　オーストラリアで買ったお気に入りの巨大スーツケースを転がしながら、羽田空港に着いたのは少し早目の夜7時前。
　この時はまだわくわくすると言うより、久しぶりの長期旅行に忘れ物は無いか不安の方が強かった。
　よほど重大なもので無い限り、国内旅行だし現地で手に入るだろうけど、でも忘れ物は無い方がいい。
　札幌行のANA4739便は20時55分発。
　羽田第二ターミナルの電光掲示板には、もうこの後は21時台に大阪行きが2便ある他は残されていない。

　夕ご飯のお弁当を買おうと空弁工房に寄ったが、もうほとんどのお弁当は売り切れで、残りも既にショーケースは片づけられ、僅かにカウンターに積んであるだけだ。
　「これ食べたい!」
　思わず私が選んだのはアグー豚VS石垣牛弁当。
　どうして北海道に行くのに沖縄弁当!?
　でも残っているうちで一番美味しそうだったんだもの。
　それほどお腹が空いていたわけでは無かったのでパパと二人で食べた。子供たちもそれぞれ別のお弁当を食べた。
　感想を言うとアグー豚よりも石垣牛の方が美味しかった。あくまでもこのお弁当での感想だが。
　このお弁当を食べたくなったのは、以前沖縄旅行の時に食べたアグー豚がとてつもなく美味しかったからだ。
　アグー豚を食べたのは今帰仁のとり好というお店。またいつか食べに行きたいな・・・って今回は沖縄じゃなくて北海道旅行だった。

　この時お弁当を食べるときに飲もうと買ったペットボトルのパラダイストロピカルティーに豹柄のペットボトルキャップが付いてきた。
　このペットボトルキャップを子供たちがいたく気に入ったのだけれど、このキャンピングカー旅行の途中で紛失してしまった。

　ほぼ定刻通りに滑走路へ。
　既に外は真っ暗で青く光る誘導灯が点々と地平線に向かって伸びている。
　ゆっくりと定位置に移動し、加速、浮遊。
　旋回して眼下に街の灯り、港のライン、海の漆黒。

　夜遅い最終便でも夏休みのお約束であるポケモン映画は上映する。
　しかしさすがにポケモンは卒業して久しいうちの子供たちはちらりとも見やしない。
　自分は一応ガイドブックを開くが気分が散漫としてしまって集中できない。目は文字を追うけど頭に入らない感じ。
　北海道のどこに向かうかもまだ決めてないしね。