子連れ旅行温泉日記

雪見露天風呂紀行【榛名湖日記8】5-11


11.似非草津温泉

 ところで今日はいわゆるセンター系のお風呂ではなかったので、たくさん入った割には頭など洗う機会は無かった。まあその気になれば湯の平温泉松泉閣の露天風呂にはシャンプー、ボディーソープの備え付けはあったが。
 夜は宿の大浴場ではなく、部屋に備え付けの小さなお風呂に入ることにした。でも、ただのお風呂ではない。なんと草津の湯の花入りだ。
 この草津の湯の花というのは、草津温泉で市販されている公認のものではない。何を隠そう今年のゴールデンウィークに西の河原公園で勝手に採取してきたものだ(榛名湖日記6 三日目参照)。
 西の河原公園にはあちこち温泉の自噴する池状の露天風呂?があって、その縁には湯の花らしきものが堆積している。これをせっせと掻き集めて、ビニール袋に入れて持ち帰ったという非合法?なしろものだ。
 こんな怪しいモノを自宅の浴槽に使う気にはなれないが(おっと)、ものは試しと入れてみた。

 結果は…。
 なんか緑色に濁った泥水のようになってしまった。
 泥湯ってやつか?(違う違う)

 お湯を入れているとカナが、葉っぱが出てきた!!と騒ぐ。
 正真正銘の天然モノだから葉っぱも混じっているのだ、と開き直るパパ。
 笑っちゃうけど一応、硫黄の臭いもするねぇ、この似非草津温泉。


緑色の泥状に…
まことにいかがわしい謎の草津温泉 天然モノだから葉っぱも入っているのだ
いいじゃないか


 今日が最後の夜だと気づくとカナはぽろぽろ涙をこぼした。
 カナとレナが中学生ぐらいになって、もう親と旅行なんて行かないよと言い出すまで、ここがあると良かったのに。パパが昼間そう言ったよ。

 楽しいことには終わりがあるんだよね。




6-1.思いがけない出来事へ続く


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