7.万座温泉を後にして
さっきまで入っていた鉄湯に比べると苦味より酸味の増した湯で、濁りも均一ではなく大小さまざまな白い粒が舞っている感じだ。温度は思ったほど熱くない。外気温が下がっているせいか、子供でも嫌がらずに入れるくらいだ。
男湯との仕切りの向こうにいるはずの子供たちに声をかける。元気な声が返ってきた。仲良く入っているらしい。
こっちが日進館を往復している間もパパと子供たちはずっと
極楽湯に入っていたことになるので、正直こちらは極楽湯ではゆっくりする時間は無いだろうと思っていた。だが子供たちはよほどこの露天風呂が気に入ったらしい。私は絶景雪見露天風呂でものんびりさせてもらうことができた。
女湯からは
日進館やゲレンデが見下ろせて、男湯より開放感があるという。男湯には女湯には無い雪の吹き溜まりがあって、カナとレナが手のひらに乗るくらいの雪だるまを作るにはちょうど良かった。男湯も独占状態だったので、さぞや沢山の雪だるまができたことだろう。
湯上りはぴりぴりと来る。やはり鉄湯より極楽湯の方が刺激的だ。