子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★☆☆☆ 泉質★☆☆☆☆ お湯は全体的には熱めだが露天風呂はぬるいことも
- 設備★★★☆☆ 雰囲気★★★☆☆
子連れ家族のための温泉ポイント
万座温泉は日本有数の絶景露天風呂集中地帯だが、その中でも一番はやっぱりここ、万座温泉 日進舘の極楽湯だと思う。景色そのものも非常に綺麗だが、何よりこの開放感がね。
何回か訪れたけど晴れた日が多かったのもイメージアップに役立っている。高所だけあって、本当に凄い空の色になる。その紺碧の空の下に緑がかった乳白色の濁り湯。そりゃあもうね、極楽湯ですから。
ここに行くなら日帰りでもゆっくり時間を取っておきたい。それだけの価値はある。
※極楽湯とは万座温泉 日進舘の別棟にある露天風呂の名称。宿泊者はもちろん、日帰り入浴でも大浴場の長寿の湯の入浴料で入ることができる。
以下、過去(2003年、2007年)の訪問時の記録(画像は一部2021年の取材時のものを使用)↓
とにかくずっと前から入ってみたかった。憧れの露天風呂でランクすると、ほぼTOP近くに来ていたかも(ちなみに泊まってみたい温泉だと、二岐温泉大丸あすなろ荘と法師温泉長寿館だったが、念願叶って大丸あすなろ荘には先日泊まった)。
前回の榛名湖旅行でも、一度は万座を目指し、けれどあいにくの天気に鳩ノ湯温泉へ方向転換。やはり万座は晴れ渡った日に入りたい。
おりしも快晴。ゴールデンウィーク中とはいえ、明日は一応平日。少しは空いているかもと期待して、草津白根ルートを喜々として車を走らせた。
うっかり行き過ぎて、万座高原ロッジまで来てしまった。少し戻って細い道に入る。万座亭の前に日帰り客用の駐車場がある。ここで車を停めて歩く。三角屋根の万座温泉ホテル(万座温泉 日進舘の旧名)が見えてきた。
ロビーで料金を払い、また外に出る。道の先に木造の建物があり、そこが露天風呂、極楽湯の入り口だ。
入ると、下へ延々と階段が延びている。そこを降りてはいけない。ホテルへ通じる道だ。露天風呂へは左へ行く。
脱衣所も古びた感じ。錆びたロッカーがある。ベビーベッドのたぐいは無いから、赤ちゃんをぬがせるとしたらベンチでやるしかないだろう。まあ、このお風呂に赤ちゃんを日帰りさせるのは、なかなか上級者コースであるが。
扉の向こうがすぐ露天風呂ではなく、ヨーロッパの古城の廊下みたいな通路があって、その向こうだ。
すごい開放感。
これだけのために来ても許せる。
いやぁ、日本人で良かった。
景色抜群。緑がかった乳白色のお湯が紺碧の空に映えること。極楽湯ってぴったりのネーミングだなぁ。
お湯は熱く、硫黄泉らしいそれなりの刺激もある。深さもかなり深く、二歳の次女はまったく足が立たず、四歳の長女は足は立つはずだが、不透明の湯で深さが測れず、階段状のところから降りようとしない。はっきり言って子供向けとは言い難い露天風呂だ。
でも既に温泉馴れしきっている我が家の二人は、大自然の中のお風呂に大喜びで、楽しんでいた。
高原の風はさわやかで、のぼせたかなと思って浴槽の外に出ると、瞬時に体がかわいてしまう。ほとんどタオルいらずだ。
気がつくと、いつの間にかみな、出て行ってしまい、地上の極楽は全て、私たち親子三人の独占状態となっていた。