1.片品温泉うめやにて
二日目 2003年11月1日(土)
温泉宿で一番嬉しいのは朝風呂ができること。
昨日は日記を書くので夜更かししたので朝は起きられないかなと思っていたが、6時ごろに村内を朝の音楽が流れるのですっかりそれで目が覚めてしまった。
夕方に入ったときは、子供たちを洗うのに専念してしまったし、ちょうど夜、宿で飲んでいた地元の方たちが入浴していたのと一緒になったのであまり落ち着けなかったが、夜中と朝と入ってみて、やはりここの温泉はとても良いと思った。
最初お風呂だけのぞきに来たときは、それほど湯量が多く思えなかったが実際はかなり出ている。最初の印象が薄かった理由は、溢れたお湯が一箇所からではなく、縁が御影石の長方形の浴槽の長いほうの面の全面から均一に溢れるためで、よく見ると床は隅から隅まで常に流れている。湯口も湯面とほぼ同じ高さにあるため、お湯の落ちる音がしないのだ。音は排水溝ばかりからざあざあと絶え間なく聞こえる。
浴室が薄暗いので色はよく判らないが、お湯はもしかしたら緑がかった透明。ゆで卵臭と少し焦げたような臭い。ごくごく薄いゆで卵味。小さな羽毛状の真っ白な湯の花がほんの少し。
何より湯上りのすべすべ感がお気に入り。
いいなぁ、
片品温泉うめや。