片品温泉 旅館うめや

明るい女将さんが切り盛りする源泉掛け流しの宿

  • 所在地 〒378-0412 群馬県利根郡片品村土出122 TEL 0120-58-7337 FAX 0278-58-7786
  • 公式サイトURL http://www.oze-umeya.co.jp/
  • 泉質 アルカリ性単純硫黄温泉 源泉名:片品温泉釈迦の湯2号
  • 日帰り温泉入浴料 大人500円
  • 立ち寄り可能時間 要問合せ
  • 設備等 男女別内湯
[2003年11月(宿泊利用)のデータ ただし日帰り温泉料金等は2016年2月のデータ]

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  • 温度★★★☆☆ 泉質★★★★☆  湯温はちょっと熱め、泉質に特に刺激無し
  • 設備★★☆☆☆ 雰囲気★★☆☆☆

片品温泉 旅館うめや 体験レポート

片品温泉 旅館うめやの外観 片品温泉 旅館うめやの部屋からの紅葉
片品温泉 旅館うめやの外観と部屋からの紅葉

 片品で温泉に入る予定は無かった。
 上州の紅葉を探して宝川温泉から坤六峠を越え老神温泉までやってきた。
 尾瀬戸倉から沼田に至るルート上にはあまりに数多くの温泉が湧いていて、失礼だが片品温泉は目に入っていなかった。

 それがとあるアクシデントから、急遽その夜泊まる予定であった場所を失い、あわてて駆け込んだ旅館案内所で片品温泉旅館うめやを紹介された。
 そうして我が家は「これはとてもいい」と思える片品温泉に入ることができた。後から思えば、あのアクシデントは幸運だったのかもしれない。

片品温泉 旅館うめやの釈迦の湯の温泉分析表 片品温泉 旅館うめやの室内犬ミミ
片品温泉釈迦の湯の温泉分析表と、旅館うめやの室内犬ミミ

 旅館うめやは、入り口を見ただけでは民宿に毛が生えた大きさに見えるが、中は迷路のように増築してあって思ったより大きな宿だった。
 部屋は6階。窓からも山の紅葉が見渡せてなかなか良い。
 平日で泊り客は二組だけだったが、夜には近所の青年団の集会といった感じで地元の人たちが談話室に集まって飲んでいた。女将さんもちゃきちゃきの気風の良い人で楽しい。室内犬のミミもいる。

片品温泉 旅館うめやの浴室暖簾 片品温泉 旅館うめやの浴室
片品温泉 旅館うめやの浴室暖簾と浴室。浴室画像はクリックで拡大。

 お風呂は内湯だけだが清潔でまあまあの大きさ。
 最初はそれほどざぶざぶとお湯が出ているように思われなかったが、浴室に入ると足元が熱い。掛け流されたお湯が床全面を温めているのだ。
 最初の印象が薄かった理由は、溢れたお湯が一箇所からではなく、縁が御影石の長方形の浴槽の長いほうの面の全面から均一に溢れるためで、よく見ると床は隅から隅まで常に流れている。
 湯口も湯面とほぼ同じ高さにあるため、お湯の落ちる音がしないのだ。音は排水溝ばかりからざあざあと絶え間なく聞こえる。

 浴室が薄暗いので色はよく判らないが、釈迦の湯と呼ばれるこのお湯はもしかしたら緑がかった透明。ゆで卵臭と少し焦げたような臭い。ごくごく薄いゆで卵味。小さな羽毛状の真っ白な湯の花がほんの少し。

 にゅるにゅる感もあった。それほど強いものではないが、群馬ではあまりにゅるにゅるするお湯に出会わないのでびっくりした。そういえば近くの幡谷温泉ささの湯がちょうどこんな感じのお湯だった。
 温度は少し熱め。湯上りの肌はかなりすべすべする。

片品温泉 旅館うめやの浴室 片品温泉 旅館うめやの夕食の鍋
片品温泉 旅館うめやの浴室と夕食の鍋。浴室画像はクリックで拡大。

 ここは尾瀬戸倉、かたしな高原といったスキー場が近く、冬はスキー客で賑わう。
 尾瀬や吹割の滝もすぐそばだ。子連れならりんご狩りをする場所も近くに沢山ある。
 宿泊料金は8,000円とリーズナブル。ハイシーズンの冬もふとんのあげさげなどがセルフサービスになるだけで、通年同料金で泊まれるのが嬉しいかも。

 危うく泊まる場所がなくなるところ、鍋などつついて暖かい部屋で眠れることになったのは幸いだ。
 それにこんなに良い湯があれば、もうあとは何も言うことはない。