7.大滝村を行く
このあたりで2時を回ってしまい、あとはまっすぐキャンプ場へ向かうだけ。
140号線をまっすぐ行けば、ルート上で最後の
道の駅大滝温泉を過ぎてT字路に突き当たる。
左は三峰神社や秩父湖、右は中津峡と書かれている。
右に折れるとあたりの景色は山深くなり、所々に紫の花が滴るように咲いている。1~2週間前の
滑川は山桜だったが、今の秩父は山の藤が満開。滑川の緑が春まだ浅い若々しい黄緑色だったのに対し、秩父の山は既に夏のような濃緑色だった。
ループ橋もある。ちょうどダムを建設中だ。中津川の水を溜めて、新しいダム湖ができるのだろうか。
景色は山の中なのに、道は広く新しい。
ついうっかり中津峡方面の表示を見落とし、直進してしまった。トンネルの中で過ちに気づく。道が新しいのでカーナビが反応しないのだ。このまま真っ直ぐ行ったら甲府だ。引き返そう。
戻り、トンネルとトンネルの間に中津峡方面への枝道を見つける。
この道もやはり広く新しい。辺りの景色は切り立つ崖や鬱蒼とした緑でいかにも秘境然としているのに、道だけがぴかぴかで不思議な気がする。
曲がって二つ目のトンネルの名前が「芋掘りトンネル」。ちょっと笑える。
そろそろキャンプ場かなと左手の川を見下ろすと、吊り橋が見えた。
中津川村キャンプ場は、オートキャンプ場と普通のキャンプ場と二つあり、同一経営で距離は2キロほど離れている。
今回の宿泊地は普通のキャンプ場の方で、駐車場から吊り橋を渡っていくと聞いていたので、きっとあれがそうだろう。