ケアンズ周辺のオプショナルツアーで人気のものに、キャッチアクラブ(キャッチャクラブ)と呼ばれるアクティビティがある。
高級シーフードのマッドクラブ(泥蟹)をその場で採り、食べさせてもらえるというもの。
ずいぶん昔・・・もしかしたら十年以上前からパパがケアンズでやりたいことのひとつだった。
でも私はそんなに興味がなかったし、パパもカニ捕りそのものをツアー客がやらせてもらえるわけでは無いと知り、優先順位が低くなってしまった。
だから未だにキャッチアクラブをやったことがない。
何となく機会がないまま現在に至っている。
十日目 5月5日(土)
ミッションビーチでの最後の自由日は、タリー渓谷へ行ってみることにした。
一日がかりで出かける覚悟があれば、他にももっと気になる場所はいろいろあったのだが、半日程度だと、それほど遠くへは出かけられない。
本当は一番行きたい場所はワラマンフォールズだった。
落差278mのワラマン滝はオーストラリア最大の高さだ。
その迫力の写真はザ・グレート・グリーンウェイのパンフの表紙を飾るぐらいだ。
でも道は遠い。ミッションビーチから100キロ南にある町インガムからさらに内陸へ向けて50キロ以上。しかも最後の43キロは未舗装らしい。
いくらケアンズから行くよりずっと近いと言っても、現実的には陸路を行くのは無理だとパパは言った。
だよねぇ。
諦めるしかないか。
それも今回の旅行でということではなく、そもそも行くのが無理だって話だよね。
それで半日で行かれるドライブコースを探した。
候補に挙げたのはタリー渓谷とMurrayフォールズ。
Murrayフォールズへの曲がり角はカードウェルに行ったときに見かけた。淡水で泳ぐこともできるらしい。ただ、パンフレットなどに写真があまり無いのでそれほど飛び抜けた景観ではないのかなと思った。
ワラマンフォールズほどではなくても、それなりに万人が認める絶景はだいたい様々なパンフレットの目立つところに使われるからだ。
タリー渓谷は、ほら、あのラフティングで有名な場所だ。
ライジングサンダーとかR'n'Rとかの会社がゴムボートでの激流下りを催行している場所。
タリー渓谷もタリーゴージ・ナショナルパークという国立公園に指定されているが、この渓谷に行く道は二つある。
ひとつはタリーの町からアクセスする方法。
もうひとつは
インノット温泉に行ったとき通った
アサートン高原のレーベンスホーからアクセスする方法だ。
タリーから行く場合は北西に向けて56キロほど舗装路を走るとタリー渓谷に着く。
レーベンスホーから行く場合は南に向けて23キロほど舗装路を走るとタリー渓谷に着くらしい。
この二本の道は地図上でほぼ同じ場所を目指していながら、何故か交差しない。
タリーから行く場合とレーベンスホーから行く場合は同じ渓谷の目と鼻の先に着きながら、互いに車では行き来できないようだ。徒歩では行き来できるのかどうなのかちょっと判らない。
タリー渓谷には滝があり、その南にはkoombooloombaというダム湖があるようだが、これらはレーベンスホーから伸びているルートからしかアクセスできない。
じゃあタリーからアクセスする道には何があるのかというと、まずラフティング会場。それからキャンプ場。そして行ってみて判ったが電力発電所(Kareeya
Power Station)がある。これらのためにこちらの道は舗装されているようだった。