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** ケアンズと森とビーチの休日 **

24.森の散歩道




 




 一昨年にミッションビーチでウォーキングトラックを歩いたとき、笑っちゃうほど蚊に刺されて辛かったので足下はジーパンに履き替えた。長袖のカーディガンも着たが、パパに暑くなるんじゃないのと言われた。
 確かに歩き始めるとすぐに暑くなってきた。
 今朝のケアンズラグーン辺りに比べたら、ローズガムの木陰の方がずっと涼しいと感じていたが、歩き始めると汗が出てきた。
 そりゃもう、こんなにいい天気なんだもの。

 ツリーハウスを出て、母屋の方に回り、渡された地図の通り右手の細い道を下った。
 道を曲がる前に正面からトラクターのような機械がこちらに向かってきて、乗っている人が手を振っているのが見えた。
 細い道はたった今しがた誰かが草を刈って通れるようにしたかのように見える。今のトラクターの仕事はこれなのかもしれない。
 両側は草でとても歩きやすい。草の間に咲いている花は全部ランタナだ。
 少し歩くと木立が見えてきた。背の高いユーカリの林だ。
 私が鳥の声が聞こえたり蝶が横切ったりする度に足を止めてカメラを構えるのを、パパはそしらぬ顔でどんどん置いていってしまう。
 「待ってよ」
 「さっさと歩こうぜ。子どもたちが待っているんだし」
 悪いけどそれじゃ全然楽しく無いじゃない、と、思うのは私だけ?
 せっかく森を歩いているんだから興味を惹くものをもっとゆっくり観察したいよう。
 途中で滝へ向かうコースや池へ向かうコースと別れ、さらに真っ直ぐ進んでいくと、私たちの歩いているButchersクリークコースも二手に分かれる。この先はラウンドになっていて、どちらから回っても元の場所に戻って来るはずだ。
 右手を行けばコースのほとんどはゆるやかな下りで一ヶ所だけ急な上りがあるとペータは説明してくれた。左へ行けばその逆。もちろん私たちは右へ行った。

草原が途切れて森が見えてきた


この辺りは花と言えばランタナばかりが目に付く


森の木がいかに背高のっぽかよく判るように縦に撮影してみた


おやこの実はさっきアサートンのIGAの駐車場になっていたのと同じかな?



 鳥の声が沢山聞こえるけど、ツリーハウスのバルコニーと違って地上からでは高い枝の小鳥はなかなか見つけられない。
 すごくよく通る声で啼く鳥もいる。すぐ隣で啼いているように聞こえるんだけどどこだか判らない。
 パパが「あそこにいた、木の上じゃなくて地面の所」と指さしてくれたが、ついにどこだか判らなかった。
 目に付く花はランタナばかりだが、果実はあちらこちらいろいろな形のものが生っている。でもウォーキングトラックのコースガイドには「多くのレインフォレストフルーツには毒があるよ、食べちゃ駄目」とガイコツの絵と共に記載されている。
 道はだんだん細くなってきて、辺りの樹影は濃くなってきた。
 30分と道を下らないうちに、川が見えてきた。ブッチャーズ・クリークだ。




2-25Butchersクリークのカモノハシプールへ続く


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