川が見えた辺りから、道が怪しくなってきた。
そこまではもう間違いようがないくらいしっかりと「道」だったのが、だんだん木の間のどこが正しい道なのか、いやいや道なんて無くて単に木の間をすり抜けて歩いているのか判らなくなってきた。
道に迷わないように途中途中の枝にオレンジ色のテープが巻いてある。だから道を間違えてはいないのだが、とにかくそもそもここは道なのか? というようなコースだった。
途中でPlatypusと書かれた木製の表示を見つけた。寄り道コースになっているらしい。
地図を見ると、クリーク沿いに三ヶ所ほど小さな水たまりのような絵が描かれていて、そこにも矢印でPlatypusと書いてある。
プラティパスというのはラテン語だと前に
夜行性動物探検ツアーのガイドが言っていた。
オーストラリアにしかいない希少な哺乳類。哺乳類だというのに卵を産むことで知られる単孔類のカモノハシのことだ。
この道の先にカモノハシスポットがあるらしい。行ってみよう。