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15.オーストラリアの両替あれこれ




 




 私たちが向かっているローズガムズはユンガブラの手前を左に入り、イーチャム湖の方角に行けば良い。
 だが困ったことが一つ。
 まだ両替を済ませていない。
 失敗した。朝、ケアンズで両替を済ませてくるはずだったのがすっかり忘れたままテーブルランドに来てしまった。
 ユンガブラで銀行を探そうと思ったが、ユンガブラという場所はB&Bやレストランが点在しているような感じで中心部を探しているうちに通り過ぎてしまい、結局アサートンまで行くことになってしまった。
 もっとよくユンガブラかあるいはマランダで銀行かATMを探すという手もあったのだが、ちょうどレナに続いてカナも眠ってしまったので、大人だけでドライブをするつもりでアサートンまで往復してもいいような気になっていた。
 アサートンはテーブルランドで一番大きな町。ユンガブラからの距離は12キロ程度。
 ついでにアサートンではボトルショップに寄ってビールとワインも買うつもり。
 何しろまだ時間はたっぷりあるのだから。

赤土がオーストラリアらしい色



 オーストラリアに旅行する際、お金をどうするかという問題がある。
 日本円をそのまま豪ドルに替えるのは、楽だが損だ。
 なので、クレジットカードを使う、豪ドル建てトラベラーズチェックを使う、クレジットカードの現地キャッシングをするというのが、まあ一般的で換金率も悪くないと言われている。
 我が家の場合、いつもはカードで払えるところはクレジットカードで、それ以外はトラベラーズチェックを豪ドル現金に換えて使ってきた。
 今回はさらにクレジットカードの現地キャッシングにもトライするつもりでいた。
 で、持参したのはいつも日本で使っているVISAカードと1,000豪ドル分のトラベラーズチェック。
 出発前に自宅を探したら、前回の旅行の残りである500ドル近い豪ドル現金が出てきたので、トラベラーズチェックとあわせると1,500ドルになる。
 トラベラーズチェックはそのまま現金代わりに使えるところもあるけれど、そういうところでは大体カードも使えるので、むしろ私たちは現金に換えて使うことを前提にトラベラーズチェックを用意している。
 あとはどこで両替するかだ。
 ホテルや町の両替屋で両替する手もあるのだが、私たちは最近ホテルに泊まらないし、小さい町をうろうろしていることが多い。
 だもので小さい町の銀行で現金にしてもらうことが多い。ところが銀行によってはトラベラーズチェックを現金に換える際に手数料を取るところと取らないところがある。この辺がまだ私たちにはよく判らない。毎回、当たって砕けろと目の前の銀行に入っては失敗することもしばしば。

 一昨年もアサートンの銀行でトラベラーズチェックを換金した。
 換金に行ったパパに聞いても何という名前の銀行だったか覚えていないと言う。
 でもそこで6ドルの手数料を徴収されたことはよく覚えている。
 ミッションビーチ近くのタリーで換金したときはWマークのウェストパック銀行で、ここでは手数料を取られなかった。
 だから私たちはアサートンに着いたら、前とは違う銀行、できればウェストパック銀行を探して両替するつもりでいた。

ユンガブラ通過中





2-16トラベラーズチェックを豪ドル現金にへ続く


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