19.南国の町イニスフェイル
ちらほらと民家が目に付くようになってきた。
高原から、町へと降りてきたのだ。
バナナ園の突き当たりで右折。
まもなくイニスフェイルだ。
イニスフェイルは人口およそ8,500人。
ケアンズを出てからようやく次の町に着いたという気になる規模だ。
南北二つのジョンストンリバーがここで合流し、町の一番高いところには白い聖堂がそびえている。
本当はミラミラからミッションビーチへ移動する日に、イニスフェイル近郊のジョンストンリバー・クロコダイルファームで遊んでいこうと思っていたが、それを実行するには今日の空はあまりにも青すぎた。
「こんなにいい天気なんだから、真っ直ぐ海へ行こう」とパパ。
テーブルランドではぽかりぽかりと浮かんでいた白い雲もみんな消え、アールデコ様式の屋根が連なる南国の町イニスフェイルは、まさに快晴だった。
広い道の両側には、椰子の木が街路樹として植えてある。
ここでスーパーマーケットに寄るつもりだ。
ウールワースもあるはずだが見つけられなかった。
コールズはすぐに見つかったが、日曜日は定休日だった。
もう少しぐるぐると回ると今度はIGAが見つかった。こちらは開店していた。