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ケアンズの南を目指せ **ビーチ&ファームステイ**

7.ケアンズ・ファームステイ計画




 で、今年は早めに準備を始めた。
 ついでにいよいよツアーを離れて個人旅行をすることにした。
 その理由は、既にポートダグラスに二年続けて泊まって、そろそろ違う場所も知りたいという欲求が出てきたからだ。
 もっと以前に、ケアンズ市内やパームコーブに泊まったこともある。
 ツアー会社が扱うホテルは大半がケアンズ市内。あとはパームコーブやポートダグラスが少し。さらにノーザンビーチやモスマンケープトリビュレーション方面の有名エコ系高額ホテルがちらほら、それでおしまい。
 もっとマイナーでディープでリーズナブルなアコモを探そうと思ったら、航空券と宿泊は別々に手配するしかない。

 去年辺りから既にアサートンテーブルランドに泊まりたいという気持ちがあった。
 理由は何だか面白そうな小さな宿が多いからだ。
 アサートンマリーバ、ユンガブラ、ミラミラ・・・いろいろ選べるし、眺めの良いB&Bやロッジ、ファームなんかもある。
 目に付いたのは、マリーバのArriga Farmstay。
 アサートンの無料冊子Discoverに掲載された広告には、庭にある気持ちよさそうなスパ(ジャグジー付きお風呂)と色とりどりのフルーツが。
 サトウキビ農園でいろいろな体験ができ、建物はコロニアル風。オーガニック栽培の野菜やフルーツがふんだんに食べられると言う。
 ここなんか面白そうだな。

 ほとんど気持ちは決まりかけていたのだが、ケアンズとファームステイのキーワードで検索を掛けると、他にもいくつかのファームが引っかかってきた。
 ん、ミラミラにも、ひとつあるんだ。
 ミラミラは一昨年のドライブで訪ねた。ミラミラ滝ミラミラルックアウトのある美しい丘陵地帯だ。パッチワークのようにグリーンの濃淡が広がり、ちょっとイギリスの湖水地方を思わせる。
 Iskanda Park
 マリーバは去年も二日掛けて回ったからミラミラの方が場所がいいかも。
 ちょっと調べてみよう。
 Iskanda Parkと検索ワードを打ち込んでみたら、なんと今年の年始にここに泊まられた方の日記が引っかかってきた。
 tadagenさん一家の子連れで行っちゃお海外旅行
 フレンドリーな老夫婦が営む家庭的な農場。牛が放し飼いになった広大な敷地に子連れでも気兼ねない独立したコテージ。
 これを読んでいくうちにすっかり気持ちが固まった。
 ここだ。ここにしよう。


同じアサートンテーブルランドと言っても、マリーバは乾燥地帯、乾いた大地にブッシュファイアの痕のあるユーカリの木や、大きな蟻塚がどこまでも

[画像は去年のポートダグラス旅行記から] 対するミラミラは酪農が盛んな丘陵地帯、牛や馬が放牧され、緑のパッチワークが広がっている


[画像は一昨年のポートダグラス旅行記から]



 すぐにでも予約を入れようと急く私をパパが止める。
 待て待て。まだ日程も固まっていないのに。
 だって部屋は全部で3部屋しか無いんだよ。コテージは一棟。どうしても泊まりたいという宿が見つかったら、後悔しないためにもすぐにでも行動したい。
 「・・・じゃあ空いているかどうかだけでも聞いてみれば?」
 う、うん・・・。
 英語力ゼロながら、参考になりそうな英文見本などを見てなんとかメールを書く。
 パパが内容をチェックしてOKを出してくれたので早速送信した。

 返事は翌日。
 空き室有り。
 差出人の名はCindy。

 ・・・?
 確かこの農場を営んでいるご夫婦の名前はTony氏とSandra夫人。このシンディさんって誰だろう。
 パパの頭の中には勝手に老夫婦の娘の金髪美人が浮かんだようだ。
 誰か他に予約業務を担当している親族か使用人がいるのだろうか?
 実際に現地に足を運ぶまでこのことは私たち夫婦にとってちょっとした謎だった。 




1-8.ケアンズ・ビーチリゾート計画


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