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ケアンズの南を目指せ **ビーチ&ファームステイ**

8.ケアンズ・ビーチリゾート計画




 次はミッションビーチ。
 冒頭に書いたように、パパはミッションビーチがどこにあるか知らなかった。
 ノーザンビーチの一つだと思ったそうだ。
 ノーザンビーチというのは、いわゆるケアンズの北に連なるビーチ群だ。
 ケアンズとポートダグラスの間のビーチで、一番メジャーなのはパームコーブ。
 その他にケアンズ寄りから順番にMachans Beach、Holloways Beach、Yorkeys Knob(本当にノブの形をしているからだとか)、Trinity Beach、Kewwarra Beach、Clifton Beachとある。
 Cliftonビーチの隣がパームコーブでその隣がエリスビーチ。ケアンズのノーザンビーチというとたぶんここまでを指す。

 ミッションビーチは違う。
 ケアンズの北ではなく南に位置する。
 今やノーザンビーチからポートダグラスケープトリビュレーションまで北方はすっかりメジャーになったきらいがあるが、南にどんな場所があるか知っている人は意外に少ないと思う。


ケアンズのノーザンビーチのひとつ、エリスビーチ
遠くに高級貸切リゾート・ダブルアイランドが見える

[画像は去年のポートダグラス旅行記より]



 ケアンズから国道1号線ことブルースハイウェイを南へ20キロ弱走れば、正面に正三角形の奇妙な山があらわれる。その名もピラミッド。ここがゴードンベールで、ピラミッドの手前で道は二股に分かれる。
 西へ折れればアサートンへ、直進すれば更に20キロ強進んだところで今度はバビンダという小さな町があらわれる。国道沿いに古びた製糖工場のそびえるこの町は、ボールダーズというアウトドアスポットの入り口になっている。二年前のドライブでは、この近くで野生のクジャクを目撃した。
 バビンダも過ぎてまたまた20キロほど行けばようやくイニスフェイルという町に着く。ここはノースとサウスの二つのジョンストン川の河口に挟まれた町で、ケアンズを過ぎてようやく次のまともな大きな町に来たなという感じにさせられる。町の一番高いところには聖堂がそびえていて、スーパーマーケットだってウールワースにコールズにIGAによりどりみどりだ。

 イニスフェイル近くのメナ・クリークにはケアンズの南方で最も有名な観光地がある。
 パロネラパークだ。
 天空の城ラピュタのモデルになったと言われるスペイン風古城庭園。
 ここまでは一昨年来たことがある。 
 よりにもよってポートダグラスから果てしなくドライブして・・・。
 古い建物や歴史におよそ興味のないパパは、はるばる車を運転してきて蚊の餌になっただけと、今でも散々なコメントを残している。
 私としてはもうちょっとゆっくり見学したかったが、パパは二度と行かないと言っているので再訪は絶望的だろう。


イニスフェイル近郊のメナ・クリークにあるスペイン風古城パロネラパーク

[画像は一昨年のポートダグラス旅行記より]



 イニスフェイルを出て、まだまだサトウキビ畑やバナナ園の続く田舎道をおよそ50キロ以上も走らないとミッションビーチには着かない。
 ケアンズからの所要時間、およそ2時間弱。
 この距離が今までミッションビーチをほとんど日本に知らしめていなかった理由と思われる。
 それでもミッションビーチから16キロほど内陸に入った地点には、ラフティング(渓流下り)で有名なタリーがある。
 ミッションビーチの名は知らなくとも、タリーへの日帰りツアーで南方を訪れたことのある人は多いかもしれない。
 また、ゴードンベールとイニスフェイルを結ぶハイウェイからテーブルランド側へ広がる広大な熱帯雨林は、クイーンズランド州最高峰のMt.バートル・フレアを中心としたウールーヌーラン国立公園で、最近とみに注目され、各国語のツアーなども催行されている。

 さて、ミッションビーチの位置を把握してからパパは俄然その気になった。
 オーストラリアまで行っても、いつも忙しない妻に振り回されて一瞬たりとものんびりできない走り回る旅行ばかりとぼやいている彼は、椰子の葉揺れるリゾートビーチで日がな一日ごろごろするのが夢だったりする。
 ミッションビーチならそのささやかな夢が叶いそうだと。

 ミッションビーチはミッションビーチ、ウォンガリングビーチ、サウスミッションビーチの三つの隣接するビーチを総称することが多く、全部で14キロもの黄金色の砂浜が続く。
 大きなリゾートホテルはサウスミッションビーチにあるホテルThe Horizonぐらいで、後はほとんどがコンドミニアムやバックパッカー宿、一軒家の貸別荘などだ。
 いくつも現地の不動産屋などが公開するサイトを見て回ったが、なかなかぴんと来るところが無い。予算オーバーだったり、内装が安っぽかったり。
 そんな中、パパが最初に目を付けたのはCassawong Cottages。
 四棟の独立したコテージが一つのプールを囲んで建っているらしい。森の中の隠れ家風の洒落た雰囲気の貸別荘だ。
 私の方はもうひとつぴんと来なかった。
 立地条件がいまいち。
 ビーチとの間を道が一本隔てている。
 この辺りはどーんとビーチ一望のホテルなどは無いらしいと知っていても、ビーチ沿いか道向こうかでずいぶん印象が異なると思う。ビーチに泊まるならビーチ沿いの部屋が良い。

 更に時間を掛けて条件に合うところを探した。
 意外かも知れないが、このビーチは道路よりビーチに近いアコモは非常に数が限られている。
 何軒目かで目を留めた。
 一目でぴぴっと来るものがあった。
 それも夫婦二人して。
 ここしかない。
 ほとんど確信。
 そうしてミッションビーチのアコモデーションも確定した。
 Wongalinga Beach Apartmentsに。 




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