子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★☆☆ 泉質★★★★☆
- 設備★★★☆☆ 雰囲気★★☆☆☆ 場所柄、他の共同浴場より観光客が多い
子連れ家族のための温泉ポイント
開湯900年の長い湯治温泉としての歴史を持つ赤湯は奥羽海道の宿場町のひとつでもあり、今も町並みに溶け込むように外湯が点在している。
赤湯温泉の中心に建つ「ゆーなびからころ館」は温泉街の観光センターで、染め抜かれた暖簾を下げた三角屋根の建物。
外側に赤湯源泉さきわいの湯と書かれた足湯が設置されていた。
中は土産物屋を兼ねていて、わりに瀟洒な感じだ。
トイレを借りようと奥の方へ行ったら、レンタルの和室休憩室のような個室がいくつかあり、トイレの手前の扉は隣接する外湯の一つ、赤湯元湯の通用口になっていた。
そう、赤湯温泉の共同浴場の中でも観光客が寄り易い赤湯元湯はこのゆーなびからころ館に併設されている。
もともと赤湯の共同浴場は大湯、丹波の湯、烏帽子の湯、とわの湯、あずま湯と5ヵ所あったが、平成20年秋に大湯と丹波の湯がこの赤湯元湯に統合され、この赤湯元湯を含め現在は4ヵ所になっている。
赤レンガで組まれた外壁の元湯は、ちょっと昨日今日回ってきた鄙びた多くの外湯とは違って明らかに観光客向けに作られたものだった。
料金も観光客向けだ。
赤湯の他の外湯が100円で入れるのに対し、何故かここだけ倍の200円。ということは、中も倍、設備が整っているとか、広いとか?
下駄箱の先に受付があって、受付の正面はソファーなどを置いて休んだり待ち合わせたりできるようになっている。
このロビーすらも撮影は禁じられていた。
浴室は2階で、脱衣所に入って貼紙の多さに驚く。それも韓国語の貼紙ばかり。一応内容について日本人が不審がらないようにか、日本語の訳文も小さく載せてあるが。
書いてある内容は一般的な温泉の注意事項ばかりだが、英語ならまだしも特定の一国でしか使われていない言語の注意書きがこれでもかと貼られていることに異常を感じた。たぶん韓国人の観光客が多いというだけでなく、過去に何かトラブルがあったのだろう。そうでなくても赤湯の外湯はどこもやけに注意書きの貼紙が目立つのに。
浴室は思ったほどには広くなかった。
洗い場は混んでいて全部使用中。入ってすぐのところに掛け湯の浴槽があるが、ここにもしゃがんで掛け湯するようにとの注意書きがある。
浴槽は熱いものとぬるめのものと二種類が並んでいる。熱い方は結構熱く、でもぬるい方も適温程度でぬるすぎることはない。
ぬるい方の浴槽の方が大きく窓もあるので明るい感じがするが、加水が多くて随分と薄い気がする。ちょっと入っただけであとは熱い方にいた。
鮮度感はさっき寄った烏帽子の湯の方が良かった。
浴室に入った瞬間だけごくわずかにゆで卵の臭いがしたような気がしたが、それも烏帽子の湯に比べればずっと薄く、すぐにわからなくなってしまった。
でも赤湯の湯に3湯も続けて入ったせいか、肌触りはすごいことになっている。最初に烏帽子の湯に入ったときは少しきしつくように感じたが、一湯加えるごとにするすると滑る感触が強くなり、もうここではするんするん、肌を滑らせるのが楽しくて仕方ない。
オイリーなわけではなく、何かつるつるしたものがコーティングされた感じでもなく、例えて言うならばパウダーをはたいて滑らせたような、そんなするする感。お湯に中にいる間でも腕に指を滑らせると、腕と指の間にするするする物質がはさまっているような不思議な感触。
楽しいするする感も、上がるときにふき取るとむしろ少しべたつく。
ところで何故か赤湯温泉は入れば入るほど体力を吸い取られる。
とりあえずこの後、旅館の大文字屋に立ち寄り入浴して、龍上海の赤湯ラーメンを食べて帰った。