子連れ家族のための温泉ポイント
- 湯温★★★★☆ 泉質★★★★★ 温度は炭酸泉がぬるめ 、深さがわかりにくいので注意
- 設備★★★★★ 雰囲気★★★☆☆ 脱衣所にベビーベッドあり
子連れ家族のための温泉ポイント
いやもうびっくりするぐらい黒いんだわ。
東京の沿岸部には黒湯が多いし、多摩の方とか千葉の方とかにも黒いお湯はあるけど、ここが一番黒いんじゃないか?青森県に東北温泉っていう日本一黒いという触れ込みの黒湯があるけど、全然勝負にならないと思うよ。絶対に改正湯の方が黒い!
手を沈めるとね、まず赤褐色になり、それから見えなくなる。この改正湯の場合はもう赤褐色に見えるのはごく一瞬、本当にすぐに見えなくなる。墨汁をたっぷり湯舟に注いで入浴したってここほど黒いか?と思うほど。
ちなみにこの日は東急池上線の蓮沼駅で下りてはすぬま温泉に入った後、歩いて改正湯までやってきた。うっかり商店街を反対方面に歩いて回り道しちゃったが、すんなりいけば距離的には10分と掛からなかったはずだ。
その「はすぬま温泉」のシャワーが一度出すと止まらないんじゃないかと思うほどに長かったのに対し、何故かここ「改正湯」のシャワーは一瞬で止まってしまう。これはもう押しながら使うしかないのか。
島状の洗い場はいかにも銭湯といった雰囲気。真正面にはドーンと富士山。一方浴槽はなかなか複雑な形をしている。左側から黒湯の水風呂、黒湯の熱めのお湯、黒湯の炭酸泉、無色透明でジャグジーや圧中浴のある浴槽、シルキー風呂の順。
シルキー風呂から入った方がいいとどこかで見た気もするが、もう温泉に目がない私は洗い終わったら即効で黒湯へ。シルキー風呂の白さと黒湯の黒さの対比も面白い。
黒湯は黒いだけじゃなくて少しすべすべする肌触りにモール泉系の甘いにおいがする。このにおいがはっきりと残っているところがいい。
だけど浴槽の奥に表示されている温度が黒湯の熱い方が46度で冷たい方が30度を指しているのは体感温度的に絶対違うと思う。手持ちの温度計で計ってみたら(計るなっ)43度と24度だった。
黒湯の炭酸泉も面白い。最近の銭湯、スーパー銭湯には人工炭酸泉がつきものだけど、「改正湯」は黒湯の温泉に炭酸を入れている。だから黒湯成分+炭酸成分の効き目が期待できちゃう。ほどほどにぬるめなので、ゆっくり入るにもいい。
改正湯のもう1つの特徴は魚が泳いでいること。浴槽の壁に大きな水槽がはめこんであり、そこにたくさん魚が泳いでいる。これはめちゃめちゃ子供が喜ぶやつ。一度行くとまた行きたいってごねるやつ。大人も癒される。飽きない。
湯上りは蒲田駅まで歩く。「改正湯」から蒲田駅は徒歩8分ほど。このたった8分で住宅街はビル立ち並ぶ風景に様変わり。
「改正湯」は都内の温泉でもお湯がいい温泉銭湯だと思う。あと「都市湯治」を推進する風呂デューサーさんに会えるかもしれない。