子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 温度はぬるめ
- 設備★★★☆☆ 雰囲気★★★★☆
子連れ家族のための温泉ポイント
これは「ケイズハウス伊東温泉」…じゃない、「東海館」。
「東海館」は昭和3年に開業した温泉旅館で、平成9年に廃業し、今は伊東市が所有する文化財となっている。館内の見学が可能で、土日祝日はなんと入浴もできる。が、が、しかぁし、私が行動するのは平日ばかりなので、内部は見学すれども入浴には至っていない。
で、今回紹介するのは「東海館」ではなくて、隣接する「ケイズハウス伊東温泉」。昭和初期にタイムスリップしたような文化財の「東海館」のすぐ隣にほぼくっつくようにして建ち、建物の雰囲気も同じような文化財なので、「東海館」の一部であるようにも見えるが、もともと別の建物だし館内も別に繋がってはいない。
それにしても国の重要文化財なのに現役ゲストハウスとは!思い切ったものだと思う。あの素敵な建物に1泊3000円ぐらいで泊まれるんだよね?そのうち泊まってみたい。
ちなみに今回は「緑風園」に泊まって良泉散歩を使って「ケイズハウス伊東温泉」に入浴した。良泉散歩というのは、「緑風園」「伊東小涌園」「大東館」「ケーズハウス伊東温泉」のいずれかに泊まると、平日に限り残りの3軒の宿にそれぞれ500円で入浴できるというオトクなシステムだ。
「ケイズハウス伊東温泉」の受付で良泉散歩のカードを提示すると怪訝そうな顔で見られた。うっ、何かトラブルが?
実はこの前に入った「伊東小涌園」の受付でも良泉散歩を知らず、断られそうになったのだ。
「いえ違うんです。ケイズハウス伊東温泉はいつも良泉散歩を発行する側で、他の旅館に泊まって良泉散歩で入りに来るお客さんは滅多にいなかったものでビックリしちゃって」
そ、そうなんだー!? 確かに500円で入れるということ自体、通常の入浴料より安くてお得だけど、そもそも4軒のどこかに宿泊しないと使えないわけで、宿泊料が一番安いところに泊まって良泉散歩するのが一番コスパがいいわけだ。
とりあえず問題なく入浴できた。お風呂は男女別の内湯のみで、決して大きいとは言えないが、脱衣所などはとても綺麗だ。
脱衣所から浴室へは階段を降りる。柱はゴマ塩柄の御影石。浴槽は長方形で、真ん中にぶんぶく茶釜?みたいなタヌキさんがいる。なんか思わず脱力するような可愛い顔してる。そしてその横からお湯が出ている。
温度は41度程度でいつまでも入っていたい後引き感がある。しょっぱいほどではない淡い塩味。肌はお湯の中ではするすると滑り、湯上りにはサラリと気持ちよく乾く。いつまでもこのまま残っていてほしい。