子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★★ 泉質★★★★★ 温度はぬるめ、泉質も問題なし
- 設備★★★☆☆ 雰囲気★★★☆☆
子連れ家族のための温泉ポイント
秘境 奥只見に向かう国道352号線は佐梨川の穿つ谷に沿って伸びている。この道沿いに点在する温泉を総称して湯之谷温泉郷。やまきや旅館のある折立(おりたて)温泉もその一つ。
広田温泉 奥の湯 湯元館に泊まった温泉仲間との新潟旅行は岩室温泉 割烹旅館 松屋で解散になった。だけどまだ物足りないというか、まっすぐ帰りたくなかった。もう一箇所ぐらい温泉に入りたい。そんな気持ちを汲んでくれたのか、師匠たちが最後に立ち寄ってくれたのがここだった。
湯之谷温泉郷では栃尾又温泉と大湯温泉しか知らなかった。折立?初耳。
なんだか入口は民家にしか見えない。館内もわりと妙な作り。大きな農家のようだ。綺麗だが、旅館っぽくない。あと、旅館としてのやる気がどこか感じられない。
湯之谷温泉郷のお湯はだいたいぬるめ。ここも例に漏れず源泉温度は40度そこそこ。
暖簾や浴室のパネルには、「源泉掛け流し(加温)」と記されているが、夏場はほぼ非加熱の掛け流しになる。今も6月で既に暑いから、たぶん加熱してない、そのまんま。
無色透明の綺麗なお湯に身を沈めると、おお、体温と同じぐらい。最初だけひやりと感じて鳥肌。その後はお湯に入っているのかいないのかわからない絶妙な湯加減。
全身がゴムかシリコンになったみたいなぎっちゅぎっちゅのきしむ肌触り。変な温まり方もする、首から上と下が相反するような。
お風呂のパネルには、「ゆっくりと温まってからお上がりください。あとから体がポカポカいたします。」と書かれているが、確かに長く入っていてもその場ではさっぱり温まった気がしない。
そして湯上がりの肌触りが凄い。上がって拭いたとたん、一瞬のうちにパウダーをはたいたようなサラサラ感を感じる。本当に一瞬で。
外に出るとちょうど夕陽が沈む時間だった。水を張った田んぼがあかね色に染まっていく。