子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★☆☆ 泉質★★☆☆☆ お湯は少し熱め、滑りやすいので注意
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★★ ベビーベッドはないがベンチ有り
子連れ家族のための温泉ポイント
ここ、知ってるとなんだか得した気がする。お値段も手頃だしもっと知られていい穴場だと思う。広田とか奥の湯とか湯元館とか、わりとインパクトの薄そうな名前だから気づいてない人が多いのかもしれない。広田はこのあたりの地名。道のどん詰まりに湧いているから奥の湯。
まずお湯がすんごいにゅるるん湯。pHが9.2の高アルカリ泉なんだけど、それにしても猛烈な手触り。しかも浴槽の加水用蛇口をひねって出てくるのは源泉だし、頭や体を洗おうと思ってシャワーやカランをひねって出てくるのも源泉だし。
だから頭を洗って流しても、体を洗って流しても、体中がにゅるにゅるして、もう泡を流したんだか流してないんだか自分でもわからなくなる。面白すぎていつまでもにゅるにゅるさせてしまう。
もうひとつのオススメポイントは綺麗な宿であること。山の中の秘湯で明治7年創業だけど、女将と若女将のセンスが良いのか、派手さはないが女子旅で泊まっても十分いける。
具体的に言うと、玄関側の古い建物は趣があるし、テラスに作られたカフェやバーカウンターのあるラウンジは和モダンな雰囲気でお洒落。一方、新館の宿泊棟はシンプルで合理的。こっちはあまり飾り気は無いけど。
源泉は300メートルほど離れたところで自噴している。広田温泉はもともと3軒の宿が並んでいたが、湯元であったここを残して廃業してしまった。今では道のどん詰まりにこの宿だけがぽつんと営業している。
お湯は薄濁りで、表面に粉のような湯の花。元々は冷鉱泉なので温度が低いが、かなり湧かして浴槽内は熱め。ぬるめたければ自由に冷たい源泉のレバーをひねって調節してよいとのこと。なんせ源泉なので、いくらうめても薄くはならないよ。
露天風呂は夜間と朝は利用できない。この時間帯は内湯だけ。露天風呂のお湯からは蕗のような青臭いにおいが少し。
とにかく入っている間だけじゃなく、体をふいてもまだにゅるにゅるが残っているような気がする。相当なものだと思う。
新潟の宿はご飯が美味しいものだと思っているから期待も高い。そして湯元館は期待以上のご飯も食べさせてくれる。
広田温泉 奥の湯 湯元館は取材して記事にしています。よろしければあわせてご覧ください。⇒新潟「奥の湯 湯元館」には全身リンスしたみたいな温泉が!