子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★☆☆☆ 家族風呂あり、泉質は深さが判りにくい。長湯に注意
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★☆ 休憩室あり
子連れ家族のための温泉ポイント
わずか3組しか泊めないという割烹旅館。それが岩室温泉の松屋。5室ある客室はどれも趣向を凝らしてデザインが違うという。
公式サイトを見ると温泉については日によって色が違うと書かれている。
黒いお湯に入れるかもしれないと聞いた。岩室温泉の湯めぐりパスポートの対象施設だということで、温泉仲間に連れられて日帰りでやってきた。6月の暑い日。
男性陣の方が数が多かったので大きめの浴室である霊雁(れいがん)の湯へ。私を含む女性陣は家族風呂に入ることになった。
長方形の浴槽の中、お湯は墨のように真っ黒に見える。
湯口や、床のお湯が流れるところも真っ黒に染まっている。
浴槽は下がぬるく上が熱くなっているから混ぜてと女将さんに言われ、まず桶を手に混ぜようとすると、桶に入ったお湯もうっすらと黒い。
黒い湯といっても、桶にとると茶色のお湯というパターンもあるが、ここは本当に黒を薄めた薄墨色。
入ると足の裏が少し黒くなる。底に手を付けば、掌も黒くなる。
においはマッチ臭に加えて少し酸っぱいような、植物の青臭いような。
湯口は50度ほどだというが、下がぬるかったので全体では41度ほど。きしつきがあり、しょっぱい味。湯上がりには少しべたつく。
墨の中に入っているような気分で、温度から何からあまりにちょうどよく、ずぶずぶと沈んで浮かんでこられなくなりそう。底なしのお湯だ。
女将さんは話し好きで、宿の建物も気に入る。泊まりで来てみたい。