子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 温度は適温、泉質は特に問題なし
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★☆☆ 共同浴場に露天風呂が付いているのは珍しい、脱衣所にベビーベッドあり
子連れ家族のための温泉ポイント
別所温泉の歴史は古く、秋保温泉、野沢温泉と並び13世紀に順徳天皇が選出した日本三大御湯のひとつとされる。どこかレトロな雰囲気が漂う温泉街には三ヵ所の外湯があり、このうち一ヶ所だけ少し離れた所に建つのがこの大湯だ。
離れているとは言っても徒歩で5、6分。玉屋旅館、つるや、緑屋吉右衛門といった旅館に挟まれた三叉路に建っている。150円で利用できる共同浴場なのに露天風呂までついているところが素晴らしい。
瓦屋根の湯屋造り。小ぢんまりとはしているが、重厚で共同浴場らしい建物。向かって玄関左側に「木曽義仲ゆかりの葵の湯」と刻まれた碑が建っている。
大湯には源頼朝の従兄弟である木曽義仲が、愛妾の葵の御前と通っていたという伝承がある。それで葵の湯。また、北条義政が浴室を建てたことから、別名を北条湯。
浴室に入るとまず掛け湯槽があり、奥に長方形の浴槽。右手に洗い場。そしてお湯は煎茶のような緑がかった透明で、焦げたような、ほうじ茶のような不思議なにおいがする。ゆで卵味。湯の花は白と黒のものが少し。
肌触りは最初は特にそれといって感じないが、入っているうちになにやらきしつき始める。常連の人は、湯口のお湯を汲んで、顔を洗い、口をゆすぎ、飲むという。
露天風呂は何だか意外感があった。あれだけ建物が和風なのに、なんで露天風呂にはインド風の像があるんだろう。お湯の鮮度は内湯の方が良さそうだったが、外の風に当たるのは気分が良かった。
湯上りの肌はさらさらとパウダーをはたいたようになっていた。